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1.自動車外部情報(含む自動車加飾)

7.2022

住友化学が自動車部材に展開、「スーパーエンプラ」の実力 10/19 ニュースイッチ

https://news.yahoo.co.jp/articles/655b0a9043a17b0bfc25fe6b7c990ee0775b7c24

*住友化学は液晶ポリマー(LCP)などのスーパーエンジニアリングプラスチックスを自動車部材へ展開する。これまで主に電子部品用途に販売していたが、高耐熱・高剛性といった特徴を生かし、新たに電気自動車(EV)分野を開拓する。新材料への関心が高い欧州の完成車・部品メーカーへ訴求し、3年後に採用決定を目指す。

*炭素繊維を配合したLCPを使ったサスペンション関連部品などを試作し、試験車両に搭載。同関連部品はスチールに比べ55%程度の軽量化を実現した。衝突時の衝撃を吸収するクラッシュボックスはLCPの射出成形で生産でき、スチール溶接に比べ製造コストを低減する。  また、スーパーエンプラのポリエーテルサルフォン(PES)をモーターカバーなどに利用。同カバーを採用した戸田レーシング(岡山県矢掛町)の薄型インホイールモーターも試験車に搭載した。アルミニウム製カバーに比べ約30%軽量化でき、モーターに必要な放熱性も保持する。

*【矢野経済研究所プレスリリース】自動車用フィルム・シート市場に関する調査を実施(2022年)~2022年の自動車用フィルム・シートの出荷量は前年比98.7%の1億3,734万平方メートルの見込~

Dream News 2022/10/11 https://www.dreamnews.jp/press/0000267905/

*株式会社矢野経済研究所)は、国内の自動車用フィルム・シート市場の動向を調査し、製品セグメント別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

*2021年の自動車用フィルム・シートの市場規模(国内メーカー出荷数量ベース、輸出分を含む)は前年比101.6%の1億3,912万平方メートルであった。内訳をみると、内装用加飾フィルムは1,170.9万平方メートル(前年比99.6%)、外装用加飾フィルムは428.5万平方メートル(同101.7%)、ウィンドウフィルムは320万平方メートル(同101.3%)、合わせガラス用中間膜は1億1,920万平方メートル(同101.7%)、車載ディスプレイ前面板用樹脂シートは73万平方メートル(同112.3%)となった。 自動車用フィルム・シートの需要は自動車生産台数と概ね連動しており、2020年の自動車生産台数減少に合わせて大幅に縮小し、2021年にはやや持ち直したものの、2022年は世界の自動車生産の3割強を占める中国でのオミクロン株流行に伴い上海、広州などの都市ロックダウンが実施され、生産・物流ともに停滞したことに加え、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や米国の金利上昇による欧米市場の消費の冷え込みを受けたことで再び減少が見込まれる。ただ、2022年下期より中国でのロックダウンが解除され部材や車体などの流通が動き出したことで、自動車生産台数は急速に回復に向かっており、2023年の自動車用フィルム・シートの市場規模は前年比105.8%の拡大を予測する。

*フィルム・シートメーカーがE-CASE※(Connected、Autonomous、Share & Service、Electric + Enviroment)や既存のOEM(自動車メーカー)といった従来の市場の外側にも目を向け、製品開発の幅を拡げていくことは新たな市場の芽を見つけることにもつながる。既存の市場・ニーズへの追随ではない、発想を転換した製品開発や市場開拓に加え、OEM、Tier1(一次部品サプライヤー)、Tier2(二次部品サプライヤー)など、従来のサプライチェーンの枠組みに入らないところで生まれつつある次世代の自動車関連市場に参入し、足場を固めていくことが求められている。

ミドリムシ由来のバイオ燃料大型商用プラントを開設予定! ユーグレナの次世代バイオディーゼルがいすゞ栃木工場で運用開始

bestcar web2022/10/10 https://bestcarweb.jp/news/524422

*日本では、液化天然ガスやバイオ燃料、eフューエルといった将来燃料に対する認知度はまだ低く、欧州諸国に比べると普及も遅れている。そうした中、いすゞ自動車はユーグレナ社の次世代バイオディーゼル「DeuSEL(デューゼル)」を使用したシャトルバスの運行を、新たに栃木工場でスタートさせた。

*いすゞ自動車栃木工場にユーグレナ社が生産するミドリムシ由来の次世代バイオディーゼル「DeuSEL(デューゼル)」の給油スタンドが10月3日に開設され、同燃料を使用する工場〜最寄駅間(野木駅・静和駅)のシャトルバスの運行が始まった。ユーグレナといすゞは2014年から次世代バイオディーゼルの開発を目指し、藤沢工場〜湘南台駅間で稼働するシャトルバスで実証実験を行なってきた経緯がある。藤沢工場では現在も2台のDeuSELバスが走っており、累積走行距離は28万キロに及んでいる。

*ユーグレナの次世代バイオディーゼルは、普及の容易さを重視し、エンジン等の車両に変更を加えないでそのまま使える燃料であることがコンセプトで、含有率100%でも使用できる(いすゞのDeuSELスタンドでは、軽油との混合率10%のものが使用されている)。

*バイオ燃料は、植物や動物などの生物資源(バイオマス)を原料にして製造する燃料で、燃焼した際に排出されるCO2は既存の化石燃料と変わらないが、バイオマスの成長過程で光合成を行ないCO2を吸収する。

*製造コストは高く、一例としてユーグレナの次世代バイオディーゼルを国内で唯一、一般販売している中川物産、名港潮見給油所(名古屋市)の販売価格はリッターあたり300円(軽油との混合比率20%で販売)ほど。ディーゼル燃料と比べればかなり割高である。そうした中ユーグレナは、2025年末までに横浜の実証製造プラントの2000倍の生産能力を持つ、商用プラントを完成させる予定であるとし、製造コストも今の100分の1になることが想定されているという。

*「世界で最もEVシフトの遅い国」日本は大丈夫?? カーボンニュートラル燃料にかけるメーカーの執念と意味  

ベストカーWeb 2022_09_26号

https://bestcarweb.jp/feature/column/498287

*ENEOSスーパー耐久シリーズ(S耐)にトヨタやマツダが次々とCN燃料を100%燃料とするモデルで参戦し、大きな成果を発揮している。(CN燃料とは、二酸化炭素(CO2)を回収することで、燃焼させても大気中のCO2を増やさない燃料の総括)

大きく2つの種類があり、ひとつは次世代バイオ燃料(バイオディーゼル、SAFジェット燃料)で、成長過程で光合成によってCO2を回収する植物を原料にバイオマスで生成する光合成ルートのCN燃料です。ミドリムシなどの微細藻類を原料にユーグレナ社が提供するバイオディーゼルが代表例です。

もうひとつは工業合成ルートの燃料で、再エネで作られたグリーン水素とCO2を合成して作られる合成燃料(e-Fuel、SAFジェット燃料)やバイオマスを用いて作られるバイオエタノールを炭化水素へ合成するバイオ由来の合成燃料(エタノールtoガソリン)があります。

2022年のS耐では、マツダは100%バイオディーゼル、トヨタとSUBARUは100%合成燃料で走行しているのです。

*CN燃料とは、まさしくカーボンリサイクル技術を具現化したものであり、2030年をめどにSAF(持続可能な航空燃料)とバイオディーゼルが既存製品と同等のコストに近づき、合成燃料は2040年をめどにガソリン価格に接近できると経済産業省はロードマップ化しています。

*業界騒然のデンソーの空飛ぶクルマ用モーター、「4kg・100kW」にざわつく 日経XTECH 2022_08_

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02128/00007/...

航空機装備品の米大手Honeywell International(ハネウェルインターナショナル、以下ハネウェル)と共同開発を進めている電動航空機向け電動モーターが、「空飛ぶクルマ」いわゆる電動垂直離着陸(eVTOL)機に採用されることが決まった。

*採用するのは、ドイツのベンチャー企業Lilium(リリウム)が開発を進めるeVTOL「Lilium Jet」である(図1)。現時点でトヨタ自動車も出資する米Joby Aviation(ジョビー・アビエーション)の「S4」がスペック値や飛行試験の実績などからエアタクシー向けeVTOLの“本命”ととする業界関係者が多いのに対し、「ダークホース的な存在」(元ヤマハ発動機の無人ヘリコプター開発のエンジニアで現エーエムクリエーション社長の松田篤志氏)とみる向きもある注目の機体である。 

トヨタ、「ランドクルーザー プラド」にマットブラック加飾の特別仕様車 Car Watch 2022/08/01

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1429129.html

トヨタ自動車は8月1日、「ランドクルーザー プラド」の特別仕様車「TX“Lパッケージ・Matt Black Edition”」を設定して発売した。価格は430万円~511万8000円。

特別仕様車 TX“Lパッケージ・Matt Black Edition”は、「TX」をベースに“Lパッケージ”の装備に加えて、マットブラック加飾を施した外装として、ラジエーターグリル&グリルインナーバー、ヘッドランプガーニッシュ、フォグランプベゼル、18インチアルミホイール、バックドアガーニッシュなどを採用した。

*透明導光板上に3Dホログラムを表示する「WOWGRAM Light Guide」新しい使い方を提案 PR TIMES 2022/06/29

https://www.excite.co.jp/news/article/Prtimes_2022-06-29-82371-2/

株式会社アーティエンス・ラボは、透明導光板上にフルカラー3Dホログラムを表示する「WOWGRAM Light Guide」を改良開発した。本技術を応用するとモニターディスプレイの前に配置してディスプレイに映る2次元画像とのハイブリッドで3D画像を表示したり、既存の大型アクリルやガラスなどの一部に装飾、演出、広告、看板などの効果を付与したりすることができるようになる。

*ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジーの金属調加飾フィルムが、世界が注目する米新興EVメーカー「リヴィアン」へスキッドプレート供給開始  ピックアップトラック「R1T」に続き、SUV「R1S」へ供給開始。  モーター 2022/06/20

https://autoc-one.jp/news/5013279/

*米電気自動車(EV)メーカーのリヴィアン・オートモーティブが量産を始めた多目的スポーツ車(SUV)「R1S」のフロント・リアのスキッドプレートの表皮材として金属調加飾フィルム(サテン調)を供給開始。同社ではピックアップトラック「R1T」に続く供給。

*スキッドプレートとは、車が地面と接触した時に下側の損傷を防ぐ耐摩耗性材料で、これまでは基材のABS樹脂やポリプロピレン樹脂にメッキを施すのが一般的だったが、米リヴィアンは持続可能性(サステナビリティ)と環境に優しい技術の搭載を理念としており、メッキ代替として採用を決めた。

*金属調加飾フィルムは、有害性が議論される物質が一部に含まれるメッキや塗装と比べ、地球環境に優しい防錆であるうえ、電波・光線透過性、100色を超えるカラーバリエーションなど自動車の技術トレンド「CASE」(接続・自動運転・シェアリング・電動化)に向けて有利な技術的特徴を有しています。

*米国トヨタがピックアップトラックに採用、帝人の複合成形材料とは? ニュースイッチ 2022/06/10

https://newswitch.jp/p/32489

*帝人は8日、米国子会社のテイジン・オートモーティブ・テクノロジーズ(TAT、ミシガン州)の複合成形材料が米国トヨタ(テキサス州)のピックアップトラック「タンドラ」の2022年モデルに採用されたと発表した。

TATは米国トヨタのピックアップトラック「タコマ」の荷台向けに累計200万台分のGF―SMCを製造。この実績からタンドラでの採用が決まった。荷台は3種類の長さ(5・5フィート、6・5フィート、8・1フィート)があり、独自の素材配合や成形技術によりワンショットのプレス成形で製造する。

*魅力先取り! 新型ステップワゴン【3】vs ノア/ヴォクシー:インテリア マイナビニュース 2022/06/07

https://news.mynavi.jp/article/20220607-2361801/

*シンプルで良質。今風の言い方の「スマート」というのがステップワゴンのインテリアだ。

*ノア系はアクセントに煌びやかさを加えるが、落ち着いたデザイン。

*ホンダのステップワゴンとトヨタのノア/ヴォクシーの内装写真が多数。詳細は、本文を参照ください。

ベントレー「コンチネンタルGT」にブラックの加飾やレッドキャリパーが際立つスポーティグレードの「S」「GTC S」を追加

clicccar12th 2022/06/07

https://clicccar.com/2022/06/07/1192098/

*4人乗りの2ドアスポーツクーペ「コンチネンタルGT」に、走りやスポーティな外観を際立たせた「Sモデル」が加わります。

*ブラックの加飾が際立つエクステリアは、ブラックグロスのラジエターグリル、ブラックのブライトウェアをはじめ、フロントフェンダーのSバッジなどにより精悍なムードを漂わせています。ヘッドライトとテールランプは、ダークティント、エクステリアのブライトウェアはすべてグロスブラック仕上げになり、「ウイングドB」のバッジと「BENTLEY」のロゴがブライトクロームで仕立てられています。また、リヤウイングは、ダークなエクステリアにマッチするグロスブラックになります。

*一方のインテリアもスポーツモデルらしい引き締まった世界観を表現。ハイパフォーマンスを誇示するように、Sモデル専用のツートンカラースプリットが目を惹きます。ステアリングホイール、ギヤシフトレバー、シートクッション、シートバックレストには、スエード調の「ダイナミカ」が備わり、スポーティな走りを支える心地良い肌触りが得られるそうです。

*「トヨタグループをけん引」、豊田合成がCNF強化樹脂の成形品 

日経 XーTECH2022/06/06

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02088/00003/

*「高分子材料でトヨタグループをけん引する提案をしていく」──。豊田合成が、「サステナブルマテリアルカー(持続可能な材料のクルマ)」をキーワードに掲げ、樹脂のバイオ化を進めている。その要の材料はセルロースナノファイバー(CNF)だ。

*同社がCNF強化樹脂に期待するのは、3つの点でカーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)に貢献するとみるからだ。第1に、強度と剛性が向上する分、薄肉化や発泡成形化が可能になり、自動車部品を軽量化できる。豊田合成は従来品に比べて1~2割ほど軽くなると見込む。従って、クルマの走行時の二酸化炭素(CO2)排出量を減らせる。第2に、CNF強化樹脂は廃車後に再利用するに当たり、加熱して溶かしても強度が低下しにくい特徴を持つ。そのため、自動車部品としてリサイクルでき、バージン材だけで造る場合よりもCO2の排出量を抑えられる。そして第3に、植物由来であるため、焼却しても生育期間に吸収した分のCO2しか排出しない。

*CNFには樹脂と混ざりにくく、そのまま自動車部品を成形すると衝撃性に劣るという課題がある。流動性が低くて金型内を流れにくいため、成形も難しい。これらの課題を豊田合成は配合技術と混練技術で改善した。樹脂として採用したポリプロピレン(PP)にCNFとゴムなどを最適な割合で配合した上で、温度や圧力、スクリューの回転数などを調整して混練。CNFがPPに均一に分散するようにし、流動性(成形性)と耐衝撃性を高めた。

「ほぼソファ」搭載!? 日産新型「サクラ」高級感スゴい内装とは? グレードの差はある? Yahoo Japan News 2022/06/05

https://news.yahoo.co.jp/.../bd527ff4eb065d07094a3fbfcb8a...

*日産が2022年5月20日に発表した日産新型軽EV「サクラ」。  日産の軽自動車として初の100%EVとなりますが、なかでも注目すべきはインテリアです。

*【画像】クルマにソファ搭載!? 居心地良すぎな日産「サクラ」の室内空間を画像で見る(76枚)

新型サクラのグレードには、「G」、「X」、そしてビジネスユース向けの「S」の3種類があります

*Sグレードはインパネ部分にはインテリアのアクセントとなるカッパー加飾が施されています

Gグレードは、インパネ部分のほかアームレスト部分からインパネ部分にかけてカッパー加飾が追加されています。

その他詳細は本文および上記76枚の画像を参照ください。

*だいぶ攻めたな!? スバル新型「レガシィ」が巨大グリル装備して米でモーレツ進化! 赤加飾入

岡山県真庭市で感じたEVの可能性 日経X TECH 2022/06/06

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/060201054/

「電源構成における再生可能エネルギー(再エネ)の比率が低い日本では、電気自動車(EV)が増えても二酸化炭素(CO2)の削減にはつながらない」――。自動車業界で取材をしていると、こうした主張をよく耳にする

2020年度の日本の発電電力量のうち、再エネの比率は19.8%、化石燃料による火力発電の比率は76.3%に達する。

現状の日本の電源構成では計算上、EVに充電する電力の多くが発電時にCO2を排出して造ったものである可能性が高い。前述のような主張もうなずける。

しかし、岡山県真庭市は2020年1月時点で、市内の消費電力のうち62%を再エネで賄っているという。国内全体の電源構成を見ると再エネの比率が低い日本だが、自治体単位で見ると、同市のように化石燃料への依存が少ない地域も存在する。真庭市が特に注力するのが、木材を活用したバイオマス発電だ。同市の消費電力全体の約20%を、真庭バイオマス発電所(岡山県真庭市)で製造している。最終的には、市内の電力需要の100%を地産の再エネで賄うことを目指している。

りもカ

*住友重工、車体やフレームを軽量化できる製造システムを外販

2022/05/19 日経X TECH

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/12883/

*桝井注)これは、金属の技術です。

住友重機械工業(以下、住友重工)は2022年5月18日、自動車の車体やフレームを軽量化できる独自の製造システム「STAF(Steel Tube Air Forming)」を、自動車の試作部品を開発、製造するトピア(三重・鈴鹿)へ外販すると発表した。

STAFは、プレスとブローフォーミングを組み合わせたパイプの熱間エアーブロー成形技術である。パイプ材をプレス金型内で通電加熱し、高圧空気でブロー成形するのと同時に焼き入れすることによってパイプとフランジ(つば状の部品)を一体成形できる。

だいぶ攻めたな!? スバル新型「レガシィ」が巨大グリル装備して米でモーレツ進化! 赤加飾入りもカッコいい!

2022/05/18 yahoo Japanニュース

https://news.yahoo.co.jp/articles/427d92199d88a1fd0eb229c8ecdb2ce6448f3b0e

スバルは、マイナーチェンジした新型「レガシィ」(2023年モデル)を発表、北米で2022年秋に発売される予定フロントフェイスが刷新されました。なかでも「スポーツ」はフロントグリルに赤の差し色を配したほか、内装もレッドステッチが施されたブラック/グレーの表皮が採用され、スポーティグレードらしさを強調。ッコいい!

空中に映像表示できる新機器 宇都宮大と企業が共同開発

5/20 下野新聞 https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/589009

宇都宮大工学部と電子部品メーカーのアルプスアルパインは、空中に映像を映し出してタッチパネルのように操作でき、デザイン性も高めた機器「ステルス空中インターフェース」を共同開発した。早ければ2023年にも公共施設などのエレベーターなどへの試験導入を目指している。

空中表示技術と操作技術に加えて、自動車の内装などに使用されている加飾印刷技術も導入し、インテリアなどとの調和を図るデザインとした。同印刷技術はアルプスアルパインの強みで、両者によると、三つの技術を搭載した機器は世界でも珍しいとしている。使い方はシンプルで、機器の上面近くに手をかざすと、内部のアンテナが反応し、空中に映像が浮かぶ仕組み。静電気を高感度で感知する技術が使われており、空中の映像に触れて操作する。入射した光が同じ方向へ反射する原理(再帰性反射)を利用して、機器内で反射した光源を集めて映像にしている 

 

トヨタ紡織:シート、内装品などがトヨタの新型車「bZ4X」に採用 2022/05/16 Motor Fun tech

https://motor-fan.jp/tech/article/20691/

トヨタ紡織は、シート、内装品などを開発し、トヨタ自動車新型車「bZ4X」に採用された。人の触れる部位には表皮材を使用し、インストルメントパネルとのつながり部に大型の加飾パネル(①)を配置したドアトリムが採用され、高級感を演出している。その他、天井、カーペット、キャビンエアフィルターなどが採用された。

 

ウェーブロック樹脂部品、GMのEVに フィルム採用 VWの日本仕様車にも

2022/05/12 SANKEINEWS

https://www.iza.ne.jp/article/20220512-SY6Z5HBQFVPZLEW5AIA6MYQEZQ/

*ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジーは、米ゼネラル・モーターズ(GM)から電気自動車(EV)向け樹脂フィルム素材を受注した。EVはガソリン車に比べデザインの自由度が高いとされ、同社は加工しやすい樹脂フィルムの採用を国内外の自動車メーカーに働きかけている。海外メーカーでは独フォルクスワーゲン(VW)や米新興EVメーカーのリビアン・オートモーティブのEVに採用されている。

*GMから受注したのは、メッキ加工の代替となる金属調の加飾フィルム。キャデラックブランド初のEV「リリック」向けで、ドアパネルの内装パーツとエンブレムに使われる。加飾フィルムは光が透過するため、金属の光沢を得られるだけでなく、内装パーツでは光が色を変えながら流れるように点滅する。

*VWには、硬度や耐衝撃性を高めた透明多層フィルムをハッチバックタイプの小型EV「ID.3」やスポーツ用多目的車(SUV)タイプのEV「ID.4」向けに納入している。速度など運転情報を車両前方に投影する「ヘッドアップディスプレー」用として採用されており、VWが年内に投入を予定している「ID.4」の日本仕様車にもこのほど採用が決まった。

メルセデスのGT4レースカーがカーボンファイバーの代わりにエコバンパーを採用 2022/05/12 Top Gear

https://topgear.tokyo/2022/05/48968

メルセデス AMG GT4は、カーボンファイバー製のバンパーをやめ、亜麻から作られた天然繊維の複合材を採用した。AMGのGT3およびGT4マシンの製作とカスタマーチームへの供給を担当するエンジニアリング会社HWAは、スイスの軽量化会社Bcompと協力してこのプロジェクトを進め、従来のカーボンバンパーの生産を完全に停止した。この新しい天然繊維の部品は、同等のカーボン部品と比較して、ゆりかごから墓場までの期間を測定した場合、85%のCO2排出量削減を可能。

自動車内装向け3次元加飾フィルムをバイオマス化

~自動車内装向け3次元加飾フィルムをバイオマス化 バイオマス原料を使用した塗装代替フィルムでサステナブルなクルマづくりに貢献~ 2022/05/02

https://www.aica.co.jp/products/news/detail/3_1.html

*『アイカ工業株式会社は、自動車内装向けに、バイオマス原料を使用したUV(紫外線)硬化型の3次元加飾※1用ハードコートフィルムを開発しました。4月より本格的なサンプルワークを開始しており、本年6月に発売します。』

*アイカ工業、2021年9月には、トウモロコシや大豆といった植物由来のバイオマス原料を一部使用した、UV硬化型のハードコート剤とハードコートフィルムを発売しており、ディスプレイ向けフィルムや電子製品の筐体などの用途で多数の問い合わせ。このたび、より複雑な形状に対応できる3次元加飾※1用途において、バイオマス原料を使用したUV硬化型ハードコート樹脂を開発。内装ディスプレイやヒーターコントロールユニットなどの自動車内装用3次元加飾ハードコートフィルムとして4月より本格的なサンプルワークを開始。6月に発売予定。

 

*バイオマス3次元加飾ハードコート製品の特長

■バイオマス度30~40%※3を実現しており、地球環境にやさしい ■環境対応型商品でありながら、従来品同等の作業性や性能を維持 ■熱成形時の高温領域では柔軟化と高い伸び率(成形性)を実現し、成形後の常温領域では高い耐摩耗性、耐薬品性、鉛筆硬度を示す ■3次元加飾ハードコートフィルムは、自動車内装成形品などへの一体成形が可能 ■後工程でのUV照射が不要なプレキュアタイプ※4のため、追加設備投資が不要 ■バイオマスマーク取得に向けた対応も可能

車の色“着せ替え”を実現するトヨタのすごい塗装技術 ​ yahoo news 2022/04/30

https://news.yahoo.co.jp/.../d1d2f57ef9746c20c02c0a7c055e...

トヨタ自動車は、車のサブスクリプション(定額制)サービス「KINTO(キント)」で、車両の色を変えられる新サービスを年内にも始める。車体に傷などの損傷をつけずに塗装をはがせる新開発の技術を活用し、100種類以上の色から好みの色に“着せ替え”できる。下取り価格の低下を気にせずに、個性的な色を楽しめる。

車体のほかドアミラーや天井など、部分的な塗装も可能

豊田合成:車の内外装部品向けの「CNF強化プラスチック」を開発

Mortor Fan Tech 2022/04/14

https://motor-fan.jp/tech/article/19721/#google_vignette

豊田合成は、自動車部品のライフサイクル(原材料調達、生産~リサイクル・廃棄)でのCO2削減に向け、植物を原料とした「セルロースナノファイバー※1」(CNF)を配合したCNF強化プラスチックを開発した。このたび開発されたCNF強化プラスチックは、車の内装や外装に使われる汎用樹脂(ポリプロピレン)にCNFを20%配合させている。実用化に向けては、CNF配合時の耐衝撃性の低下が課題であったが、材料の配合設計や混練技術などを用いて、自動車部品に活用できる水準に高められている。今後、CNF素材メーカーなどとも連携し、コスト低減などを進めていく。

生き残りかける…自動車部品メーカーが「脱炭素」奮闘

ニュースイッチ 2022/03/30 https://newswitch.jp/index.php/p/31472

*自動車部品メーカーが二酸化炭素(CO2)排出量の削減に向けた新たな取り組みを急ピッチで進めている。設備投資や作業負担は増すが、サプライチェーン(供給網)全体でのカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)実現が求められる中、部品メーカーにとって生き残りを賭けたテーマとなっている。

*主要部品メーカーの取り組み状況が紹介されている。

*日本自動車部品工業会(部工会)は30年度にCO2排出量を07年比28・6%減とする目標を掲げる。21年に「カーボンニュートラル対応部会」を発足。セミナーやホームページなどを通じ、意識啓発を図る。尾堂真一会長(日本特殊陶業会長)は「中小メーカーも含め、脱炭素に取り組まなければ自社製品を買ってもらえない状況に追い込まれる」と語る。

CO2削減を実現、水性3Wet中塗り開発

トヨタ自動車 COATING MEDIA 2022/03/28 https://www.coatingmedia.com/online/c/co23wet.html

*トヨタ自動車は塗装ブースの空調エネルギー削減につながる水性中塗り塗料を開発し、昨年9月に高岡工場(愛知県豊田市)に導入。自動車1台当たり4kgの工場CO2排出量削減を見込んでいる。今後、新開発塗料を国内外に展開すると同時に、溶剤系クリヤーや溶剤系中塗りにも同様の技術を織り込んで展開していく意向を示した。

*トヨタでは「トヨタ環境チャレンジ2050」として"CO2ゼロ"を目指してさまざまな取り組みを進めている。それに伴って塗装工程においてもCO2対策に注力している。

*塗装工程において、3コート2ベーク工程と、溶剤中塗りを水性中塗りに切り替えた、3Wet工程がある。近年ではVOC及びCO2排出低減のため水性3Wet塗装系が拡大している。

日産「セレナ」も採用した外装部品、40%軽量化が見えてきた

ニューススイッチ(日刊工業新聞2022年3月24日)

https://newswitch.jp/p/31435

昭和電工マテリアルズは樹脂射出発泡成形技術を用いて、3―4年内に通常の樹脂製に比べ自動車用外装部品の約40%軽量化を目指す。同社は5年前にフェンダーなどで同30%の軽量化を達成。それ以来続ける開発が進展してきた。樹脂射出発泡成形品の引き合いは好調で、採用車種は拡大の見通し。更なる採用拡大に向けて一層の軽量化を図る。昭和電工マテリアルズの発泡成形品は中心部分を発泡させ、表面を発泡させない固体(ソリッド)状の外観が特徴。

これまでに2016年発売の日産自動車「セレナ」のサイドシルプロテクターと、17年発売のSUBARU「XV」のフロント・リアフェンダーやサイドガーニッシュに採用された。マーケティング活動の進展に加え、スポーツ多目的車(SUV)や電動車(xEV)のコンセプトやデザインに合致したことで、数年内に採用拡大の見通しがついた。

*樹脂でクルマは作れる? 850kgの超軽量EV「ItoP」を作った会社に聞く 2022/02/02 yahoo News

樹脂でクルマは作れる? 850kgの超軽量EV「ItoP」を作った会社に聞く(マイナビニュース) - Yahoo!ニュース

東レカーボンマジックが車重850kgと超軽量のコンセプトEV「ItoP」を製作した。ItoPには新素材「しなやかなタフポリマー」を使用。クルマのオール樹脂化を目指した。

*大きな特徴は、フレームやホイールなど車両のいたるところに「CFRP」(炭素繊維強化プラスチック)パーツを採用し、大幅な軽量化を図っているところ。例えば、外板ボディを兼ねた一体成型モノコック構造のフレームは、部品をモノコックに固定することで部品総数を削減し、一般的な金属製モノコックボディとの比較で50%以上減の重量140kgを実現している。

*大きな特徴は、フレームやホイールなど車両のいたるところに「CFRP」パーツを採用し、大幅な軽量化を図っているところ。例えば、外板ボディを兼ねた一体成型モノコック構造のフレームは、部品をモノコックに固定することで部品総数を削減し、一般的な金属製モノコックボディとの比較で50%以上減の重量140kgを実現している。

*車内ではインテリアパネルの大半をCFRP化し、モノコックフレームやドア構造の一部とすることで、効率的な車体剛性の確保と軽量化を図った。

* 電動ピックアップのリビアン『R1T』、スキッドプレートYahoo News Yahoo News

Yahoo News 2022/01/25​

https://news.yahoo.co.jp/articles/608ecc781e9cdf194f328d3904603d3758abddb0

*米新興EVメーカーのリビアンは、出荷を始めた電動ピックアップトラック『R1T』のフロント&リアの、スキッドプレート(自動車の車体下側が地面と接触した時に車体の損傷を防ぐための部品)の表皮材に、ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジーの金属調加飾フィルム(サテン調)を選定した。近く生産を開始するSUV『R1S』への供給も決定している。

*従来は基材のABS樹脂やポリプロピレン樹脂にメッキを施すのが一般的だが、リビアンはメッキ代替として金属調加飾フィルムを採用した。

*外側から貼るのではなく、光輝テープと樹脂を押出機で成形したり、型に流して射出成形したりする。金属調だけでなく、色やテクスチャーもデザインでき、見た目は金属調でも光を透過したり、通電性を保つこともできる。北米でフォードマスタング』のフロント透過エンブレムに採用されたり、日本でスマートエントリーシステム対応のドアハンドルなどに採用されたりしている。車内パーツでの採用例も増えた。

​*ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジーは、リビアンによる採用が他自動車メーカーでのフィルム採用に向けて追い風になると期待する。これを弾みにアメリカ、ならびに世界での市場を拡大し、2021年3月期に41億円の売上は、24年3月期に59億円を計画し、100億円突破をめざす。

 

6.2021年

トヨタやマツダなど自動車・二輪5社、脱炭素向けエンジン活用で連携 Yahoo News 2021/11/6

https://news.yahoo.co.jp/articles/b327db5da90a741da26019a18df1b7b4eabf5fce

*トヨタ自動車とマツダ、スバル、川崎重工業、ヤマハ発動機の5社は13日、脱炭素化に向けて、エンジンを活用した燃料の選択肢を広げる取り組みを進めると発表した。ガソリンに代わる新たな燃料や、二酸化炭素(CO2)を排出しない「水素エンジン」の研究や開発で連携する。

*トヨタとスバルはバイオマス(生物資源)由来の合成燃料を使ったエンジン車で、来年の耐久レースに参加する。マツダは、微細藻類「ミドリムシ」などが原料のバイオ燃料を使って参加する。トヨタは水素エンジン車での参戦も続ける。走行環境が過酷なレースを通じて、エンジンや燃料の課題を洗い出すという。

*二輪車の分野では、川崎重工とヤマハが、二輪車向け水素エンジンの共同研究を始める。ホンダやスズキもこの枠組みに加わる見通しだという。

*株式会社矢野経済研究所は、大きな変化に直面する自動車産業の将来動向についてIT・データの観点から調査・研究を行い、MIC(モビリティ・インフォメーション・サークル)の構築が今後の競争上のポイントになると考えている。

https://www.dreamnews.jp/press/0000247618/

*株式会社矢野経済研究所は、大きな変化に直面する自動車産業の将来動向についてIT・データの観点から調査・研究を行い、MIC(モビリティ・インフォメーション・サークル)の構築が今後の競争上のポイントになると考えている。

*現在、自動車のコネクテッド化が進んでおり、自動車メーカー(OEM)は走行データや車両データ、乗員データなどを通信回線を介して、常時、取得できるようになってきた。今後もその動きは強化され、クラウド上のデータベース[モビリティPaaS(Platform as a Service)内、車両・乗員データ]に蓄積されるようになると見込まれる。そして将来、自動車メーカーは、このビッグデータをどのように運用し、活用するかが競争のポイントになると矢野経済研究所では考えている。

*内装を日本の伝統技術で仕立てた「BMW X7」の限定車発売

 自動車ニュース 2021/09/21 https://www.webcg.net/articles/-/45157

BMWが X7西陣エディションを発売。「BMWと日本の名匠プロジェクト」シリーズの第3弾で、その名の通り日本が世界に誇る京都・西陣の色彩技術を取り入れた特別な仕立ての内装が特徴。インテリアのトリムには西陣織で和紙に施す箔(はく)が直接装飾されている。

ボディーカラーは光の当たり方によって紫色から赤、青、黄といった複雑な輝きを放つという「アメトリン」となる。

 

 

*ホンダ、自動運転レベル4の技術実証を21年9月中に開始

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/06001/

日経XTECH 2021/9/9

 ホンダは2021年9月8日、自動運転「レベル4」車両によるモビリティーサービスの20年代半ばの事業化を見据え、技術実証を同月中に開始することを発表した。同サービスは、ホンダが米General Motorsと共同で日本での展開を狙うもの。GMクルーズの自動運転車両「Cruise Origin(クルーズオリジン)」を使ってのサービスを念頭に置く。

 まず、地図作成車両を1台用いて対象エリアの高精度地図を作成する。その後、GMクルーズの自動運転車両「クルーズAV」を使って、「ホンダの施設の中で十分に安全性を確認」(同社)した上で対象エリアの公道を走行する技術実証に入る。また、栃木県のホンダ施設内に実証拠点を新設する。

*BMW、完全リサイクル材車両 競争軸はCO2から資源循環へ

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01773/00002/... 日経XTECH 2021/9/8

 BMWは、リサイクル材と再生可能な材料で100%構成したコンセプト車を発表した。2040年ごろの小型で高級な自家用車を想定したもの。自動車開発の競争軸は今後、二酸化炭素(CO2)に加えて「資源循環」が重要になると見込む。

 車両自体も100%リサイクルできる構成にしたとし、今後は新品材よりもリサイクル材の採用を優先する考えを打ち出した。

 リサイクルしやすいようにボディーの部品点数や素材群、表面仕上げなどを減らしている。外装は塗装していないという。部品接合については接着剤の利用を避けた。複合素材も使っていない。

 BMWが重視するライフサイクル全体のCO2排出量の削減に向けてもリサイクル材の利用は貢献する。リサイクル材を利用すると、新品材を使用する場合に比べて「特にサプライチェーン内でのCO2排出量を大幅に改善できる」(BMW)と見込む。

 例えばアルミニウム合金のリサイクル材を使う場合、新品材に比べてCO2排出量の削減量を約4~6倍、鉄鋼や熱可塑性プラスチックの場合は約2~5倍削減できると試算する。

*石油由来と同等性能「バイオマスタイヤ」が生まれた!

2021/08/12 ニュースイッチ https://newswitch.jp/p/28328

NEDOのプロジェクトとして産業技術総合研究所と先端素材高速開発技術研究組合(ADMAT)、横浜ゴムがバイオマス由来のブタジエンゴムで自動車用タイヤ(接地面と側面)を試作した。バイオマスから生産したエタノールをブタジエンに変換し、重合させてブタジエンゴムとした。石油由来のゴムをバイオブタジエンゴムと天然ゴムに置き換え、石油由来のゴムタイヤと同等の性能を確保できた。持続可能な材料でタイヤを製作できる。

*必要なときだけ、フルカラー立体像や動く画像を空中に浮かび上がらせる技術

 eXsiteニュース https://www.excite.co.jp/news/article/Techable_157598/

株式会社アーティエンス・ラボは、透明導光板上にフルカラー3Dホログラム「WOWGRAM」を表示できる照明技術「WOWLight ~HoCODA~」を開発。本技術は、透明なガラスやアクリルなどに、必要なときにだけ、フルカラー立体像や動く画像を空中に浮かび上がらせる表示を可能にし、例えば、車載用計器表示パネルの前面保護ガラスに非常時だけ警告表示をしたり、リアウィンドウに後続車両への情報表示を出したりできる

 

*樹脂でもツヤツヤの高級感!? 車の内装にピアノブラック なぜ急増? https://carview.yahoo.co.jp/.../49cd1e1eaf4f981c90688299.../ CARVIEW 2021/5/28

最近のクルマは、内装にピアノブラックフィニッシャーが使われることが増えてきた。軽自動車から、大型SUVまで、昨今のクルマのインテリアには、必ずどこかに採用され軽自動車のようなエントリークラスから、大型SUVのようなアッパークラスまで、昨今のクルマのインテリアには、必ずどこかに採用され、高級感や上質感を演出ている。指紋などの汚れが目立ち、光沢があるゆえ「映り込み」があるのが短所だ。

*自動車用樹脂ウインドウの低コスト・大型化を実現、豊田自動織機が新工法開発 レスポンス 2021/5/24

https://response.jp/.../img/2021/05/24/346087/1636515.html

耐候性能と耐擦傷性能を維持しながら、耐曲げ性に優れるハードコート剤を開発。ポリカーボネートシートにハードコート剤を塗布してから熱成形を行う。新工法により、ポリカーボネート樹脂を射出成形した後にハードコートを塗布する従来工法による製品に比べ、約4割のコスト低減と、約2倍の大型化(最大3平米まで対応)を実現した。

*木材繊維で蓄電池開発へ 日本製紙・東北大 短時間充電など期待 中日新聞 021/5/7

https://www.chunichi.co.jp/amp/article/249105

「セルロースナノファイバー(CNF)」を蓄電池に活用しようと、日本製紙と東北大学が開発を始めた。充電時間の短縮や安全性の向上に加え、廃棄の簡素化が期待できる。

日本製紙と東北大はCNFの表面に凹凸を付けると蓄電できることを確認した。CNFを束ねて電気をためる蓄電池は、化学反応で電気を蓄えるリチウムイオン電池と違って急速の充放電ができる。電解液を使わないため、耐熱性が高く火災事故の懸念が小さい上、廃棄処理も簡単。世界的に争奪戦になっているレアメタル(希少金属)を使わないのも特徴だ。

*ミドリムシ燃料”の販売開始 地球に優しいプラスチックも

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4242330.html  2021/4/9 TBS news

 ミドリムシを活用した事業を展開する「ユーグレナ」は、9日からミドリムシから作ったディーゼル燃料を販売。

車から排出される二酸化炭素。ミドリムシはこの二酸化炭素を吸収して成長するため、実質プラスマイナスゼロが実現するといいます。政府が目指す温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロにする目標に向け、ミドリムシは大活躍しています。

パナソニック、デジカメや液晶の技術を使った大画面HUD。日産が採用 - AV Watch (impress.co.jp)

 パナソニックオートモーティブ社が開発した大画面HUDが、日産自動車が2020年10月から北米市場で販売している新型クロスオーバーSUV「Rogue」に採用された。

  注)HUD=ヘッドアップディスプレイ

 このHUDは、フロントガラスへ映像を投影することで、ドライバーの視線の先に車速やナビゲーション、日産の運転支援技術「ProPILOT」など、さまざまな情報を表示するシステム。ドライバーの視界中心近くに情報を表示することで、視線移動によるドライバーの負担を軽減し、ドライバーとシステムとの快適なインタラクションに貢献する。

日本の匠とドイツのクラフトマンシップが融合した限定車をBMWが発表

(2021.01.11 Octane Japan 編集部 ) 

 BMWは、日本の匠とドイツのクラフトマンシップが融合した限定車 BMW 7シリーズ ピュア・メタル・エディションを、2021年1月29日午前11時より2台限定で販売を行なう。

 手作業による最高品質のピュア・メタル・シルバー塗装の外観に、人間国宝である奥山峰石氏による高度な打込象嵌の技法により加飾を施した銀板トリムがおりなす深い芸術性とラグジュアリー性を極めた限定車。

 外装色BMW Individualピュア・メタル・シルバー最大の特徴は、重厚なメタルの塊感と、磨き込まれた表面の美しさで、これは、塗料の粒子密度向上に加え、手の込んだ厚みのある塗装面と、極めて高い平滑性と言う高度な技術により実現している。

 内装は、最高品質であるメリノ・レザーのBMW Individualフル・メリノ・レザー スモーク・ホワイト/ナイト・ブルーの採用に加え、人間国宝である奥山峰石氏が丹精を込めて手がけた鍛金・象嵌細工を施した銀板トリムが採用されている。銀板トリムには、赤銅(金と銅の合金)による繊細な文様を切り抜き銀板に接合し、木槌や金槌で叩いてめり込ませて文様を仕上げるという、非常に高度な打込象嵌の技法による文様が施されている。表面の処理後に、赤胴部分が青みを帯びた艶やかな黒の文様として浮かび上がることで、洗練された日本画の世界観、日本人の美意識を感じさせている。

*塗装せずフィルムで色付け 大阪の企業、自動車外装に(2021/01/06 産経フォト)

 塗装せずフィルムで色付け 大阪の企業、自動車外装に - 読んで見フォト - 産経フォト (sankei.com)

 樹脂成形の布施真空(大阪府羽曳野市)は、ボンネットなど主に外装の自動車部品にフィルムを貼り付け、むらなく色付けできる大型の装置を開発した。何層にも塗装する従来の手法と比べ使用電力量が3分の1程度で済む省エネが売りで、環境に配慮した車造りを目指す自動車メーカーへの売り込みを目指す。

 装置の中を真空状態にして接着剤が付いたフィルムを物体に近づけ、外から圧力を加えて貼り合わせる独自技術「3次元表面加飾工法」を使う。対象が複雑な形状でも空気だまりが生じず、フィルムに防水機能を持たせるなどすれば物体の性能を向上させられる。

 独自技術はトヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」の内装やパナソニック製の便器に採用された実績がある。顧客から大型化を望む声があったため1億円超を投じ、大型装置の開発に踏み切った。

5.2020年

*中国、2035年全て環境車に 通常のガソリン車は全廃(2020/10/27日本経済新聞)

​ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65519190X21C20A0MM8000/?n_cid=NMAIL007_20201028_A

​ 中国政府は2035年をめどに新車販売のすべてを環境対応車にする方向で検討する。50%を電気自動車(EV)を柱とする新エネルギー車とし、残りの50%を占めるガソリン車はすべてハイブリッド車(HV)にする。世界最大の中国市場の方針転換は、世界の自動車大手にも対応を迫る。

 自動車の「脱ガソリン」は欧州が先行する。英国がガソリン車などの新規販売を35年に禁止すると表明し、フランスも40年までに同様の規制を設ける方針。9月には米カリフォルニア州が35年までにガソリン車の販売禁止の方針を表明した。

日本でHVやEVなどが販売台数に占める割合は19年に39.2%。政府は30年に50~70%にする目標だが、中国や欧州などに比べ見劣りする。

*量産車にも炭素繊維 日産、成型時間を5分の1に 2020/09/09 日経ビジネス

 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00109/090900041/?n_cid=nbpnb_mled_epu

 日産自動車は、炭素繊維を使った「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」製部品の量産技術を開発したと発表した。2024~25年に投入する新型SUV(多目的スポーツ車)に採用する。

 CFRPは航空機の主翼や胴体部分に使われているほか、最近では風力発電の羽根部分への導入が進んでいる。

 自動車でも徐々に採用するモデルも増えているが、それでも車種や用途は限られてきた。一定数以上の量産にはコストや精度の面でカベがあったためだ。「量産する上での阻害要因は、原材料費より製造工程にかかるコストが大きい」。その最大の要因がCFRPの成型の難しさだ。

 開発工法(C-RTM)の詳細は、https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1274874.html 参照。

 この工法は、最初は金型と積層品の間に隙間を開けておき、真空引きをしながらそこに樹脂を流し込みつつ金型を閉じていく(プレス)。これで隅々まで素早く樹脂が流れ込み、樹脂は金型の熱(120℃)によって急速に硬化。同じものを約2分(従来工法の1/5)で完成させることが可能となった。

 

 本記事の筆者注)筆者は、約30年前に、材料開発の観点で、本工法での熱硬化性樹脂の代わりに、熱可塑性樹脂を使用した工法(R-SPM)を開発し、試作品を作成している。この時点では、それ以上の詳細検討は行わなかった。熱可塑性樹脂では、さらに難度が高いが、この技術が完成されれば、成形時間は1分程度になり、リサイクルの観点でもより有利になる。今後の開発、完成を期待している。

*住友ベークライトが開発 植物由来のフェノール樹脂 ゴムタイムス プラタイムス 2020/09/07)

 https://www.gomutimes.co.jp/?p=157229

 植物の主要成分である「リグニン」を活用した固形ノボラック型フェノール樹脂を開発し、課題であった製造技術を確立して量産機での生産を実証したと発表した。主力の自動車分野をはじめ、今後各種分野に熱硬化性の非可食性バイオマス環境対応プラスチックとして提供する。

 既存の石油由来フェノール樹脂と遜色ない加工性、樹脂材料特性、コストの並立が可能となった。バイオマス比率も用途によっては50%以上の樹脂設計が可能。自動車分野をはじめ、広範なフェノール樹脂材料分野での利用が可能となった。

*日産、カーボンパーツの量産化に向けた生産技術を開発 今後車体にCFRP製部品を積極採用

  https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1274703.html (Car Watch,2020/09/03)

 日産自動車は、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製部品の量産化を実現するため、金型内における炭素繊維への樹脂の含浸度合いを精確にシミュレーションする技術を開発したと発表。

 この技術を活用することで、開発期間を約50%短縮するとともに、C-RTM工法(Compression Resin Transfer Molding。金型を閉め切らず隙間を作った上で樹脂を注入し炭素繊維に含浸させる工法)によって高品質なCFRP製部品を成形する生産技術を開発し、従来のRTM工法(Resin Transfer Molding。金型を閉め切った状態で樹脂を注入し炭素繊維に含浸させる工法)に対して成形に要する時間を約80%短縮することを可能にした。

 工法の詳細は、https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1274874.html 参照。

​*ミズノが本気で開発進める「空飛ぶクルマ」向けシートの中身 (2020/07/08、Newswitch)

 SkyDrive(スカイドライブ)やCARTIVATOR(カーティベーター)などが2023年の販売を目指すミズノが「空飛ぶクルマ」にミズノも参画。ミズノがシューズのソール部分に用いているクッション性と安定性を兼ね備えた独自の波形プレート「ミズノウエーブ」の技術を応用。

 3月に行った衝突実験では設計通りの性能が確認できた。さらに、既存の航空機用シートよりも乗員負荷を軽減できる可能性も出てきた。現在は、よりシビアな条件でも衝撃を吸収できるか開発を進めている。

プラスチックは次世代車両の隠れた要、素材の目利きで新しいビジネスソリューションを提案するクラレ
   (202007/04、レスポンス2020)
 クラレでは、ニーズと素材を結びつけるソリューション開発に力を入れている。
 具体例として、下記の素材、製品を紹介している。、
 ・樹脂製のガソリンタンク。生まれたきっかけはケチャップの容器に使用されているガスバリヤー性に
  優れた「エアバール」。
 ・「ジェネスタ」という耐熱性ポリアミド樹脂(「PA9T」)は、高い低吸湿性と耐熱性、耐高電圧性から、
  例えばギアのような精密部品のナイロン樹脂化を可能にした。
 ・LCPフィルム「ベクスター」は低吸水性、高い絶縁性能、耐熱性能を持つフィルム素材だが、これに
  銅箔を貼り付けて電子機器のプリント基板として応用する製品である銅張積層板を開発。

「皮革調立体タッチパネル」が「日本弁理士会会長奨励賞」を受賞

 (アキレス㈱Web Site 2010/01/10)

 ポリピロールめっき法を活用した「皮革調立体タッチパネル」は、立体形状でタッチパネルを大型化した製品。自動車のダッシュボードにこの製品を組み込めば、カーナビの画面を湾曲面に配置することが可能になり、無人運転が実現した未来では、移動中にプラネタリウムなどを楽しむことができます。

MTO桝井注

もともと、ABS樹脂以外の樹脂へのめっき技術として開発した技術を活用して、皮革調立体タッチパネルを開発。

​ 関連情報:①帯電防止からメッキ技術に発展、皮革調の立体タッチパネルの“裏側”にあるものは

        ②「無電解めっき処理技術『ポリピロールめっき法』」 

 

 

*超細密「加飾」で世界へ(2020/05/12 山形新聞) New (2020/05/17記載)

 金型メーカーの「IBUKI(イブキ)」は11日、中国の大手自動車内装部品メーカー「JIFENG(ジェイファン」(中国名・継峰)と自動車内装部品、金型の製造・販売に関する業務提携の覚書を締結した。IBUKIは、部品表面に超細密な模様を施す「加飾技術」が高く評価されている。金型本体の代金に加え、部品売上高の3%がIBUKIに支払われるという。

 一般的に金型で生産された部品は、塗装したりフィルムを貼ったり2次加工することで高級な質感を付加するが、IBUKIの金型は2次加工が必要なく、コスト削減も実現できるという。自動車ではスズキジムニー」のメーターパネルや、ホンダの複数車種に採用されている。

(MTO桝井注:加飾技術分類ではNSD(Non Skin Decoration)になる。NSDはMTOの加飾技術各論を参照ください

4.2019年

サステイナブルな自動車内装用途「加飾材料」募集開始――経済産業省協創プロジェクト令和元年採択課題【〆切:12/13、窓口はリンカーズ株式会社】 (PRTIMES2019/11/19) New

 令和元年度の採択が決定したばかりの経済産業省関東経済産業局主催オープンイノベーションエコシステム構築事業の協創プロジェクト。その1つ、河西工業株式会社が推進する「リサイクル材や伝統工芸技術を活用した環境負荷の低い自動車内装用素材の開発パートナー探索」について、本事業の運営事務局であるリンカーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:前田 佳宏)は、課題に合致する素材とその開発パートナー企業を募集します。

*【マツダ MX-30】将来を見据えたスリートーンと実績ある観音開き…[インタビュー]  New

  (価格.com2019年11月15日)

 マツダ初の電気自動車、『MX-30』はインテリアやカラーのデザインでも従来にないデザインにトライしている。

 ・ボディカラーは、『CX-3』で初採用したセラミックメタリックを基本に、ピラー周りはガンメタ、ルーフはブラックというスリートーン。

 ・ドアは観音開き。『RX-8』以来、久しぶりのフリースタイルドア。

 ・コンソールは二段構えのデザイン。フローティング風の上段があり、その下にコルク素材を敷き詰めた下段がある。

 ・クルマのインテリアの加飾にコルクを使うのは珍しい。コルクは高級感のある素材ではないからだ。しかし弾力があって触感が優しく、日常生活のなかではお馴染みの素材。「自然体」を問うMX-30の商品コンセプトに相応しいと思えるが、それだけではない。「マツダのルーツは東洋コルク工業。マツダはコルク・メーカーからスタートした」

3.2018年

*クルマ外装、塗らずに貼る フィルムに注目 クルマ外装、塗らずに貼るフィルムに注目

 (日本経済新聞2017/1/5 6:30)

 デンカは車の外装に塗料を塗るのではなく、フィルムを「貼る」手法を提案し始めている。

 引っかき傷への耐性など超えるべきハードルはあるが、車両の軽量化や二酸化炭素(CO2)排出量削減の要請にこ

 たえうる。新たな外装デザインの手法は、成型会社の布施真空(大阪府羽曳野市、三浦高行社長)と開発してきた。

 デンカが屋外の看板用や建物の内装用に製造してきたフッ素系の樹脂フィルムを改良して使う。布施真空が開発した

 成形装置にフィルムと部品を投入。気圧差を利用して、凹凸のある車の表面にフィルムをぴたりとくっつける仕組み

 だ。フィルムを貼るのにかかる時間は15分ほどで、従来のように塗装と乾燥を何度も繰り返す必要はない。

 重ね塗りの途中で何度も乾燥させるボディー塗装は、車両の製造工程のCO2排出量のうち2割を占めるトヨタ自動

 車は2050年に向けた環境対策として、塗装工程のてこ入れを掲げている。環境規制が工法転換をもたらすチャンス

 になりうる。ある2トーンカラーの車種のパーツに、デンカ―布施真空の工法が採用されたのだ

 将来はボディー全体での採用を目指す。遠くない未来に、貼るクルマが街中を走っているかもしれない。

 デンカは16年7月、完成車や部品のメーカーとの取引拡大を目指し、専門組織としてAMS開発推進室を設

 けた。メーカーの要望をくみ取って、素材発の解決策をさぐるのが狙いだ。

 塗装代替フィルムのほか、電磁波の吸収材料やリチウムイオン電池向けの材料などを提案する。現在は

 年300億円程度の自動車向け素材の売上高を、25年に1000億円に増やす構想を描いている。

 素材メーカーでは大手から中堅まで自動車向けの強化を掲げる動きが目立つ。

「伝統を守りつつ最新技術を採用! 滅多に見られないトヨタ・センチュリーの内外装に迫る」
 【桝井注:日本の最高級車センチュリーの内外装を多くの写真入りで紹介。自動
 車の内外装のデザイン、加飾に感心をお持ちの方は、写真を見ながらじっくりと解説を
 読んでいただきたいです。 】
 (電ファミニコゲーマー ニコニコニュース、2018/09/08)。

「年々タイヤのパンクトラブルが増えている理由とは~セルフスタンドの普及など
 で空気圧チェックの回数が減っている~」

 【桝井注:先日、ガソリンを入れに行ったら、勝手に(自主的に)タイヤの空気
 圧チェックをされ、タイヤの劣化、軽いパンクを指摘された。確かに、1つのタイヤの
 空気圧が低く、このタイヤも含め、4つともトレッドがすり減り、サイド部も微小ク
 ラックが見られた。思わぬ出費だが、不幸中の幸いで、タイヤを交換した。この記事は
 たまたまこれに関連するものです。 】
 タイヤのトラブルによる救護要請件数は、年を追うごとに増加してきている(2017年
 が39万1799件(16.96%)。とくに高速道路では、救援依頼内容の第1位が、「タイ
 ヤのパンク、バースト、エアー圧不足」で、全体の34.94%(2017年)を占めてい
 る。どうして、タイヤのパンクのトラブルが増えているのか?
 タイヤのパンクの原因は、1)走行中、タイヤに釘などの異物が刺さる2)タイヤの空
 気圧不足3)タイヤサイドウォールを縁石等にヒットさせ(こすり付けて)傷つけてし
 まった4)タイヤの劣化・寿命5)ホイールのリムの変形、劣化(ホイールもじつは消
 耗品)6)第三者による故意によるもの(いたずら)の6つが考えられるが、近年のパ
 ンク増加の原因として、とくに疑わしいのは、2番のタイヤの空気圧の不足と4番のタ
 イヤの劣化・寿命。
 JAFの実施したアンケートによると、ユーザーの36%が、自分のクルマの指定空気圧を
 知らず、推奨されている毎月1回空気圧チェックを行っている人は、14%に満たないと
 のこと。タイヤの空気圧はきちんと適正値に合わせても、1カ月で約5~10%も自然に
 低下する。空気圧が低下しているとタイヤのたわみ(変形)が大きくなり、高
 速で走れば走るほど、タイヤのたわみによりタイヤが発熱し、トレッド表面のセパレー
 ション(はく離)を起こしたり、最悪の場合、バーストの原因となる。
 もうひとつのタイヤの劣化・寿命も、国民一人あたりのGDPが落ち込んだ影響もあ
 り、タイヤの交換サイクルを伸ばしたり、タイヤそのもののコストカットで品質が……
 だったりという問題が考えられる。いずれにせよ、タイヤは命を乗せているも
 の。定期的な点検・整備と、適切な交換サイクルを守って、パンクなどのトラブルを一
 件でも減らせるようにしたい。 (WEBCARTOP、2018/09/07)。

「石炭・石油で発電した電気を使うEVは、ガソリン車より環境に悪い…CO2は削減されない」
 【桝井注:多くの方が、エコカーとして、電気自動車を注目され、その方向に進
 んでいくと主張され、多くの方がそのように思っておられますが、是非この記事を読ん
 でいただきたいです。 】
 フランスやイギリスが将来的にガソリン車の販売を禁止する方針を発表し、中国もその
 方向で検討している。スウェーデンのボルボは2019年以降に発売する全車種をEV(電
 気自動車)またはHV(ハイブリッド車)にするとし、ルノー・日産自動車連合やフォ
 ルクスワーゲン(VW)もEV比率を大幅に高めるとしている。EV、HV、PHV(プラグ
 インハイブリッド車)などエコカー市場の未来を探るべく、昨年6月にノルウェーで調
 査した京都大学大学院経済学研究科の塩地洋教授に話を聞いた。
 ノルウェーはエコカー比率が世界一高い。なぜ、エコカー比率が高いかといえば、電源
 構成の98%が再生可能エネルギーで、電力コストが安いからだ。なかでも水力発電の
 比率が高く、94%が水力だ。風力が2%、バイオマスが1%、太陽光が1%。再エネ以
 外の2%は天然ガス。
 中国やインドもEV推進と言っているが、第一の目的は排気ガスを減らすことではない
 だろうか。それに、中国やインドでは、CO2はあまり減らないといわれている。イン
 ドは石炭火力が76%、中国でも60%。これに石油火力を足すと、インドは80%、中国
 は70%。化石燃料を燃やして電気をつくって、その電気でクルマを走らせている。
 CO2は減らないし、省エネで考えても効率が悪い。
 EVは再生可能エネルギーでない限り、エネルギーの節約にはならない。石油に関して
 いえば、石油を燃やしてつくった電気を使うよりも、石油をそのまま燃やしてクルマを
 走らせたほうが効率がよい。ノルウェーのような状況は、世界中どの国でも見られない。
 日本は再エネの発電コストがまだ高いといわれているので、なかなかうまくいかないの
 が現状だ。しかし、CO2を減らすというゴールにたどり着く道は一つではない。HVの
 燃費をもっと良くする方法もあるだろうし、それが今までは効果的だった。普通のガソ
 リン車の燃費を良くするのも一つだ。走るクルマをEVのみにするだけが解決策ではな
 い。策はいくつもあって、それを総合的に進めていくべきだ。
 中国やインドのあとを追うのではなく、日本の得意な技術を生かせば良い。例えば、ク
 ルマが走れば走るほど街中の空気がきれいになるような発想があっても良い。
 (ニコニコニュース、2018/06/05)。

「トヨタ自動車、ヴィッツに昼間の歩行者検知を追加搭載」
 トヨタ自動車株式会社は、ヴィッツを一部改良。特別仕様車F“Safety Edition Ⅱ”、特
 別仕様車F“Amie(アミー)”を設定し全国のネッツ店を通じて5月31日に発売した。
 今回の車両改良では、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」において昼
 間の歩行者も検知対象に加えた「プリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼
 カメラ方式)」を採用。また駐車場などでのアクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽
 減に寄与する先進の安全機能「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサ
 ポートブレーキ)」を新たにオプション設定した。
 (Motor Cars、2018/06/04)。

「インライン加飾システムによる成形品の高付加価値化の実現
 (機能性金属成膜とインクジェット加飾による成形品の高付加価値創出) 」

 自動運転支援システム用レーダー等に採用され、需要が急速に増加している機能性金属
 成膜工程を、加飾システム工程内のインラインに組み込み。これに高速・高精細なイン
 クジェット加飾を組み合わせることで、機能性とデザイン性に優れた、これまでにない
 成形品の高付加価値化工法。 また、本システムに使用しているスパッタリング装置
 は、高速枚葉式を採用することで、ハイサイクルでの金属成膜を実現。こちらは金属成
 膜の未来を期待させる装置。  (東芝機械 NEWS、2018/05/07)。

「帝人、耐ガソリン性・成形性を持つバイオプラスチックフィルムを開発 」
 帝人株式会社は、独自のポリマー改質技術と製膜技術を駆使することにより、耐ガソリ
 ン性と成形性を両立し、スマートエントリーシステム用のドアハンドルに対応可能なバ
 イオプラスチック「PLANEXT®」製のフィルムを開発した。
 この新開発のフィルムは、加工メーカーの特殊金属蒸着技術を付加することでクロム<
 メッキに代わる金属メッキ代替フィルムの生産が可能となり、株式会社ホンダロック
 のスマートエントリーシステム用のドアハンドルに採用されている。
 スマートエントリーシステムは、センサーの誤作動防止のためにドアハンドル部分を非
 導電性とする必要があり、導電性のあるクロムメッキをベース樹脂の表面に使用したド
 アハンドルでは実現することができなかった。
 一方、金属蒸着したプラスチックフィルムは非導電性であり、既に金属メッキの代替
 フィルムとして自動車の外装用途に実用されているが、ドアハンドルには耐ガソリン性
 と成形性の両立が求められるため使用されていなかった。
 帝人は自社開発のバイオプラスチック「PLANEXT®」を独自のポリマー改質技術
 で改良することにより、耐ガソリン性と成形性を両立したバイオプラスチック
 「PLANEXT®SN4600」を開発し、量産化に成功した。
 さらに特殊な製膜技術を加えることにより、ドアハンドルを含む自動車外装用途に使用
 可能なフィルムの開発も実現した。
 ちなみにこの「PLANEXT®SN4600」は、植物由来の化合物であるイソソル
 ビドを原料としたバイオプラスチック「PLANEXT®」を改良して開発した
 「PLANEXT®SN4600」を使用しており、「PLANEXT®」の特性であ
 る耐薬品性、透明性、高表面硬度に加え、(1)優れた耐ガソリン性、(2)優れた成
 形性、(3)優れた耐候性を備えている。
 開発したフィルムを使用したドアハンドルは、「3 次元表面加飾技術展2018」株式会
 社宏機製作所のブースで展示された。  (MORTAR Cars、2018/02/15)。

「写真で見る トヨタ「センチュリー」(3代目)のウールファブリック仕様「瑞響」
 トヨタ自動車が6月22日に21年ぶりにフルモデルチェンジした「センチュリー」発売
 した。これまでのV型12気筒5.0リッターエンジンからV型8気筒5.0リッターエンジン
 にモーターを組み合わせるハイブリッドモデルへとパワートレーンを変更。従来からの
 特徴となる「匠の技」「高品質のモノづくり」を継承するとともに、ショーファーカー
 としてふさわしい快適装備が与えられた。また、先進の安全性能として「Toyota
 Safety Sense」を新搭載。
 エクステリアでは、フロントグリルの「七宝文様」や、工匠が金型を約1か月半かけて
 手で彫り込み、躍動する翼のうねりや繊細な羽毛の表情を描き出したフロントセンター
 の鳳凰エンブレムなどにより、伝統を品格を守りながらも華やかさを演出。
 インテリアでは、上質でキメの細かい柾目調のタモ木を採用した本杢(ほんもく)加飾
 を用いたほか、居室の天井の中央部を1段高く凹ませる「折り上げ天井様式」で華やか
 でゆとりある空間を演出。さらに、天井には「紗綾形(さやがた)崩し柄」の織物をあ
 しらうことで後席の格の高さを表現した。
 シート表皮は、伸縮性に優れ、上質な肌触りの高級ウールを使用したウールファブリッ
 ク仕様の「瑞響」(ずいきょう)と、本革の中でも傷のない部分だけを厳選し、熟練の
 匠による丹念ななめしと特殊加工によって極上の柔らかさを実現したというメーカーオ
 プションの本革仕様「極美革」(きわみがわ)の2種類を設定。
 その他の部品にも、本革、本杢、ファブリックをふんだんに使用している。 (Car Watch、2018/08/15)。

 

「ミリ波レーダー対応エンブレムの製造を自動化、東芝機械エンジニアリング 」
 高い外観品質と機能を両立させたこのミリ波レーダー対応エンブレムを自動的に造るシ
 ステム「インライン加飾システム」を開発した。(日経XTEC、2018/08/06)。

「トヨタ車体、内装品の新加飾素材開発 PPと木粉の複合材 」
 ポリプロピレン(PP)に木粉を補強繊維として混合した複合材料を使い、内装品向け
 に意匠性を高めた素材「加飾TABWD(タブウッド)」を開発した。幅広いカラーバ
 リエーションや風合い、環境意識などの特徴を生かして自動車関連メーカーに提案す
 る。同社は木粉を活用した複合材料のタブウッドの事業育成を進めており、加飾により
 採用の対象範囲を広げる。 (日刊工業新聞、2018/07/16)。

「電動車は終わる、テスラ株非公開化の一因か 米燃費規制緩和の衝撃」 (日経X-TE, 2018/08/22)
 米政府が決められる燃費規制を緩和することに加えて、カリフォルニア州独自のZEV
(Zero Emission)規制の撤廃を提案した。2021年モデル(2020年発売)の車両から
 適用する。
 ハイブリッド車(HEV)を中心とした電動車両は米国で普及せず、「死ぬ」だろう。電
 動車両の終わりの始まりだ。米国にとどまらず、世界で盛り上がる「EV(電気自動
 車)バブル」も弾けるかもしれない。

 

「10万台の車が「下水から作った水素」で走る日」 (東洋経済, 2018/08/23)
 「究極のクリーンエネルギー」ともいわれる水素だが、製造する過程でCO2が発生し
 てしまうようでは「真のエコ」とはいえない。
 下水汚泥や家畜の糞尿など、廃棄物系バイオマスを発酵させて生ずるバイオガス(主成
 分はメタンガスと炭酸ガス)からメタンガスを精製。そのメタンガスから水素を製造す
 ることができる。
 なかでも、都市型バイオマス集積所ともいえる下水処理場で発生するバイオガスを原料
 とした水素製造が注目されている。
 三菱化工機・福岡市・九州大学・豊田通商の4者共同研究体、神鋼環境ソリューショ
 ン・日本下水道事業団・富士市の3者共同研究体等で実証テストが行われている。  

「旭化成、川下に向かう変革者に 米自動車シート材メーカー買収へ 」
 米自動車シート材大手、セージ・オートモーティブ・インテリアズを買収。自動車のあり方が変わる中で
カーシートなどの主要部材も大きくその役割や機能が変わるとみられる(日本経済新聞、2018/07/19)。

「NISSHA、クルマが開く未来 新製法タッチパネル、エンボス加飾フィルムと発泡樹脂を組み合せ軽量、
 質感高い内装材開発」
(日経X TCH、2018/04/09)。

「BMW、先進的で存在感のあるデザインとなった新型EV「i3」(Car Watch、2018/01/15)。
 リアバンパーに存在感のあるマット・クローム加飾、ボディサイドに、
 フロントのピラーからルーフに沿って滑らかな曲線を描くシルバーの加飾。
 インパネ周りは解説されていないが新規な素材、デザイン。

(3)2017年

「トヨタ・プリウス誕生20周年記念車が12月下旬までの期間限定で発売。
 同時に全車でPHV用11.6インチナビが選べるように!」
(Mortor Fun、2017/11/11)

「トヨタ・カローラがより洗練されたデザインに。「トヨタセーフティセンスC」を全車標準装備!」
 (Mortor Fun、2017/10/18)

「空気不要のタイヤ、時速120kmでの走行が可能に」

「東洋ゴム、エアレスタイヤ最新モデル「ノアイア」を公開…試乗で体感したクルマの近未来」

  (Espons, 2017/09/11)

「児玉化が後場急騰、三次元加飾工法による新製品がトヨタ「カムリ」に採用」
 (みんなの株式、2017/07/20)

「【人テク2017名古屋】トヨタ紡織・高耐衝撃プラスチック/レクサスLC用シート&ドアトリム 」
  (Motor Fun Tech, 2017/07/17)

「山手線E235系に世界初の技術、ステンレス車に透明フィルム」(2017/05/01)

 スリーエム ジャパンの発表によれば、E235系のステンレス製車体に貼って使用できる透明フィルムの技

  術が世界初。

「20年後に実現していそうな自動車技術」(2017/01/29)自動走行が実現し、インターネットに
 常につながっている、ステアリングホイールがオプション、室内は軽量でソフトな素材により、
 触り心地ががなめらかになり、重量も軽くなる。いろの選択肢も増える。さらに、補修パーツも
 3Dプリンターで作れるようになる。

「トヨタ、「ヴィッツ」にハイブリッドモデルを追加。内装加飾をブラックに統一」(2017/01/13)

(3)2016年

「チョコット能増”に限界が出始めた富士重の群馬製作所」(2016/12/07)

「スズキスペーシアの新モデル。インテリアは、ブラックを基調にして随所にチタンシルバー
 の加飾」
(
2016/12/27)

「チョコット能増”に限界が出始めた富士重の群馬製作所」(2016/12/07)

「BASF、自動車塗装の工程統合化でCO2排出量を削減」(2016/12/07)

「【トヨタC-HR試乗】「大人の空間」がテーマの内装。細部に宿るこだわりとは」(2016/11/18)

「本田ブリード新型、ナチュラルな木目模様」(2016/11/01)

「ダイハツムーブキャンパスの内装」(2016/10/23)

「スバル特別仕様車内装」(2016/10/04)

「トヨタ、生活に喜びと楽しさを与える軽自動車「ピクシス ジョイ」登場!」(2016/09/02)

「豊田合成、加飾成形品の製造方法 (JP 2016-145052 A 2016.8.12)」(2016/08/14)

「やわらカーな超小型EV ベンチャーと素材大手で試作」(2016/05/25)

「使えるクルマの軽量化技術」(2016/04/01)

8.2023

*レゾナック、独自技術を用いた射出発泡成形品がトヨタの電気自動車(BEV)専用モデルとなる「レクサスRZ」に採用

日本経済新聞 2023/04/26

https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP654054_W3A420C2000000/

*株式会社レゾナックの独自技術を用いた射出発泡成形品が、トヨタ自動車株式会社の高級車ブランド「レクサス」初の電気自動車(BEV)専用モデルとなる「レクサスRZ」に採用されました。レゾナックの射出発泡成形品は、バックドアに取り付ける樹脂部品(バックドアガーニッシュ)他に採用されており、同製品を使用することで、従来の樹脂部品と比較し30%以上の軽量化を実現しました。

*従来の射出発泡成形技術は、外観や耐久性等において自動車部品としての要求性能に課題がありましたが、当社は、材料、成形、金型技術を最適化することにより、2016年に世界で初めて外装部品に、本技術を量産レベルで適用しました。また、成形材料の種類は、当初PP(ポリプロピレン)だけでしたが、剛性、表面硬度、低温衝撃性等に優れるABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂にも当社技術を適用することに成功し、より多くの部位で本技術を用いた軽量化ができるようになりました。

*レゾナックグループは、半導体・電子材料、モビリティ、イノベーション材料、ケミカル等を展開し、川中から川下まで幅広い素材・先端材料テクノロジーを持つ化学会社です。2023年1月に昭和電工グループと昭和電工マテリアルズグループ(旧日立化成グループ)が統合し、新たなスタートを切りました。

*トヨタのレクサス「NX」に採用されたスゴイ成形技術の正体

(桝井注:プラスチックではなく、ハイテンの成形です、しかも、2021年の記事)

https://newswitch.jp/p/29358 ニューススイッチ 2021/10/27

*JFEスチールが開発したプレス成形時の残留応力低減「ストレスリバース工法」が、トヨタ自動車の高級車「レクサスNX」の骨格補強部品向けに採用された。同工法の量産への活用は初めて。強度1・5ギガパスカル級の超高張力鋼板(超ハイテン)の加工で、成形後に元の形に戻ろうとする力(スプリングバック)の抑制に成功。従来、この課題に対処するため精密な金型の製作に要した時間やコストを低減できる。

対象の骨格補強部品はルーフセンターリンフォースで、超ハイテンを用いることで従来構造比で約0・3キログラムの軽量化を実現した。

超ハイテンは通常の鋼板よりスプリングバックが大きく、正しい形状になるよう金型を精密に設計する必要があった。ストレスリバースは、変形の方向を逆にした直後の変形応力は小さくなるという鋼板特性を生かし、残留応力を低減させた。

*パンクは過去のものになる「ブリヂストン エアフリー」コンセプトタイヤの全情報! Yahoo News 2023/04/16 https://news.yahoo.co.jp/.../892e654d2b466dd620c77bf4d9c5...

*タイヤの空気室を樹脂製スポークの構造に置き換えている。文字通り、タイヤの中に空気がなければ、空気の漏れによるパンクは過去のものとなるというのがコンセプトだ。 このことによって、スペアタイヤを持ち運ぶ必要はなくなり、トランクのスペースがさらに広がる。もちろん、軽量化により燃料消費量も削減される。加えて、「エアフリー(コンセプト)」テクノロジーを採用した樹脂スポークは、従来のタイヤよりも設計の自由度とリサイクル性に優れているのも利点だ。

*タイヤの転がり抵抗によるエネルギー損失の約 90%は、転がり中に繰り返される形状変化によって引き起こされるが、ブリヂストンはタイヤの構造をシンプルにすることでエネルギーロスを最小限に抑えた「エアフリー(コンセプト)」タイヤを開発した。その結果、ブリヂストンの低燃費空気入りタイヤ「エコピア」と同等の転がり抵抗を実現し、CO2排出量の削減に貢献している。

*世界最大の日本の自動車メーカーも、すでに新しいブリヂストンの技術に集中的に取り組んでいる。トヨタは2016年に大規模なフィールドトライアルを実施し、ブリヂストンのエアレスタイヤをセグウェイに似た二輪電動スクーターを公道でテストした。しかし、トヨタは自動車部門での使用の可能性について今のところコメントしていない。

*エアレスタイヤのコンセプトの開発は、できるだけ早く、幅広い車両に商用利用できるようにするために加速されると想定される。

「グリルレス」で変わるEV向けフロントパネル、Covestroが示した次世代品 (K2022の情報)

  2022.10.27 日経XTECH https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02135/00008/

*モーターで走行するEVにはエンジン冷却のために大量の空気を取り込む必要がない。すなわち、クルマの外観デザインの中で最も目立つ最前面部を「グリルレス」にしやすい。フロントグリルの置き換えを狙うのが、スマート化を図った次世代のフロントパネル、すなわちスマートフロントパネルである。外観デザイン性を高めるために加飾を施したり、LEDの光やレーダーを透過させたり、ディスプレー機能を持たせたりして多機能化を進めるものである。

複合素材で車のデザイン変える―めっき・塗装やガラスを超える性能のフィルム

2023/03/01 ニュースイッチ https://newswitch.jp/p/35807

*ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジー(略称WAT)は、異なる特徴を持った素材を最適な組み合わせで提供し、付加価値のある製品を生み出している。その一つ、金属調加飾フィルムは金属と樹脂を組み合わせたフィルムで、金型にセットした後に溶融した樹脂を射出することで、フィルムと一体化した成形パーツが得られる。めっきや塗装と比べ地球環境に優しい防錆であるうえ、電波・光線透過性、100色を超えるカラーバリエーションなど自動車の技術トレンド「CASE」(接続・自動運転・シェアリング・電動化)に向けて有利な技術的特徴を有している。

*また、透明多層フィルムは、耐衝撃性に優れるポリカーボネート樹脂と、傷がつきにくいアクリル樹脂を積層させた機能性フィルムで、軽くて割れにくく、大型化や耐光性に優れ、ガラスよりも応用性がある。とくに自動車業界ではガソリン車から電気自動車(EV)、燃料電池車への転換によって、車の環境性能とデザインが大きく変わろうとしており、WATの技術・製品が脚光を浴びている。

*製品の採用には勢いがついている。金属調加飾フィルムの北米のEV採用事例は、フォード「マスタング」のフロント透過エンブレム、リヴィアン・オートモーティブのピックアップトラック、スポーツ用多目的車(SUV)のスキッドプレート(車が地面と接触した時に下側の損傷を防ぐ耐摩耗性材料)、米ゼネラル・モーターズ(GM)の「キャデラック・リリック」のドアパネル内装パーツとエンブレムなど。また、多層フィルムは独フォルクスワーゲン(VW)がこのほど日本で販売を始めたSUVタイプのEV「ID.4」のヘッドアップディスプレー向けに40㎝角の大型透明多層フィルムを供給しており、ビッグネームがずらりと並ぶ。

**続いて、人材育成などの事が紹介されている。(省略)

*空気の充填が要らない次世代タイヤ技術の超小型EV向け実証実験を開始 MONOist 2023/02/24

https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2302/24/news024.html

*出光興産とブリヂストンは、空気の充填を必要としない次世代タイヤ技術「エアフリーコンセプト」の超小型EV向け実証実験を開始する。

出光興産とブリヂストンは2023年2月8日、空気の充填を必要としない次世代タイヤ技術「エアフリーコンセプト」の超小型EV向け実証実験を同月から開始すると発表した。出光興産千葉事業所の構内で移動用車両として運用する超小型EVを用いて、実用化に向けた検証を進める。

*アフリーコンセプトは、空気圧の代わりに、タイヤ側面の特殊形状スポークで荷重を支えるエアレスタイヤだ。空気圧管理などタイヤのメンテナンスが不要で、パンクの心配がないため、車両停止リスクを低減する。

また、スポーク部分の樹脂はリサイクルができる。すり減ったタイヤは、路面に接するゴムの部分を貼り替えて再利用可能なことから、省資源化や循環型経済システムの構築に寄与する。

*東海理化と精工技研、金型内で樹脂の成形・塗装・乾燥を行える「型内塗装技術」を共同開発 CO2を6割減 設備スペースは8割減 2023/02/16 Yahooニュース

https://news.yahoo.co.jp/.../3f992746dcd200ec5ddcd5f0d221...

*東海理化の成形・塗装技術と精工技研の精密金型技術などを持ち寄り、昨年4月から開発に取り組んできた。従来の工法では、射出成形後に成形品を取り出して塗装ブースに移動させ、塗料を噴霧して高温で乾燥させる。新技術では、既存の射出成形機に「塗料注入ユニット」を設け、金型の上型から塗料を流し込み、金型内の熱で固める。乾燥工程の消費電力を削減できるうえ、生産効率も高まる。

*東海理化の成形・塗装技術と精工技研の精密金型技術などを持ち寄り、昨年4月から開発に取り組んできた。従来の工法では、射出成形後に成形品を取り出して塗装ブースに移動させ、塗料を噴霧して高温で乾燥させる。新技術では、既存の射出成形機に「塗料注入ユニット」を設け、金型の上型から塗料を流し込み、金型内の熱で固める。乾燥工程の消費電力を削減できるうえ、生産効率も高まる。

*新型プリウスのお披露目に本田望結さんが登場!? 2つのエアロモデルをア

*新型プリウスのお披露目に本田望結さんが登場!? 2つのエアロモデルをアンヴェール! 異なるモデリスタ仕様を東京オートサロンで展示! くるまNEWS 2023/01/11

https://kuruma-news.jp/post/599698

*トヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、2023年1月13日から15日に開催される「TOKYO AUTO SALON 2023」にモデリスタブランドで出展します。(本日見ておられる方がおられると思います)

新型プリウスをモデリスタデザインフィロソフィーである「Resonating Emotion 響感の創造」を体現しカスタマイズした「NEO ADVANCE STYLE(ネオアドバンススタイル)」と「ELEGANT ICE STYLE(エレガントアイススタイル)」に加え、メッキ加飾をメインとした「COOL SHINE KIT(クールシャインキット)」の2バージョンも合わせてお披露目されます。

*「サイドスカート」「サイドガーニッシュ」「リアスタイリングキット」「シグネチャーイルミ」で構成され、立体的なブラックアウト加飾によりダイナミックなスタイリングを実現し、ブルーに点灯するシグネチャーイルミがひときわ存在感を高めます。さらにブラックと光沢仕上げのポリッシュ、ブラッククリアの3トーンからなる19インチアルミホイール「モデリスタ ウイングダンサー XIX」も設定されています。

*エレガントアイススタイルは「フロントスポイラー」「サイドスカート」「リアスタイリングキット」となり、メッキ加飾を用いることで全体的に華やかで上質なイメージを持たせています。

*豪華な「オシャレ」内装が「なぜか気になる…」新型高級SUV「CX-60」にマツダが仕掛けた「ワザ」の正体とは くるまニュース 2023/01/07 https://kuruma-news.jp/post/596624

*2022年9月に発売されたマツダのプレミアムSUV、新型「CX-60」は、新設計のパッケージングレイアウトや豊富なパワートレイン群など様々な特徴をもちますが、なかでも多くのユーザーから注目を集めているのが、豪華でオシャレな内装デザインです。

*各パッケージのほとんどに、レザー、もしくはナッパレザーのシートが採用されています。むしろクロスなのは「XD」のスタンダードと「Sパッケージ」だけ。さらに通常のレザーシートは「Lパッケージ」だけで、それ以外はすべてワンランク上の高級なナッパレザーシートが採用されている。

*またレザーシート、もしくはナッパレザーシートのグレードは、インパネもドアトリムもアームレストも合成皮革でカバーされています。しかも、最も豪華なプレミアム スポーツとプレミアム モダンの各グレードでは、本杢のドアパネル加飾や、スエード調の人工皮革「レガーヌ」を張ったインパネデコレーションなども用意されゴージャスな仕様となっています。

つまり乗員が触れるほとんどの部分に、レザーや合成皮革など柔らかな素材が張られているというわけです。

*世界初公開されたソニー・ホンダの新型EVプロトタイプは、プロトタイプ感の高いクルマだった Car Watch 2023/01/06

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1467980.html

*ソニーは1月5日(現地時間)、ソニー・ホンダモビリティにおける新型EVのブランド名を「AFEELA(アフィーラ)」と発表。プロトタイプ車両を世界初公開した。このプロトタイプ車に搭載される電子的なプラットフォームは、クアルコムの「Snapdragon Digital Chassis」。発表会では、コクピットまわりはデジタルツインで開発できることなどが示されていた。

ハードウェア的な面で発表されたのは、45のカメラやLiDAR、超音波(ソナー)などのセンサーを搭載すること。プロトタイプ車両との位置づけのため、またソニーが世界的なイメージセンサーメーカーでもあるためか、非常に多くのセンサーが取り付けられている。

*現地でカーテンから出てくるアフィーラプロトタイプを見ていたが、第一印象としては、非常にすっきりしたボディラインであるということだ。あまり近づくことはできなかったが、サイドシルエットを見てもドアハンドルやスイッチらしいものは見かけられず、前方からのラインがスムーズに後方に流れている。

*Bピラー部には広角カメラが埋め込まれていることから、なんらかの乗車認識を行ない、自動でドアが開いていくのかもしれない。また、ドアミラー部にも複数のカメラが埋め込まれており、大量のカメラを搭載していることから、クルマのプロトタイプなのか、カメラ取り付けのテスト車なのか(両方なのだと思いますが)分からなくなってくる部分がある。

*写真 9枚添付されている。

 

*豊田織機がコスト4割減の樹脂ウインドー、パノラマルーフ以外も開拓

日経XTECH 2023/01/06

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/07553/

*豊田自動織機は、自動車向けの樹脂製ウインドーを従来に比べて4割低コストで製造できる新工法を開発した(図1)。加工性を高められる新開発のコート剤を採用することで、ポリカーボネート(PC)製ウインドーの製造工程を簡略化した。ガラスより軽い従来の特徴に加え、低コスト性も訴求し、PC製ウインドーの拡販を目指す。

*同社は1990年代に樹脂製ウインドーの開発を開始した。以来、トヨタ自動車のハイブリッド車(HEV)「プリウスα」のパノラマルーフや、「レクサス」ブランドのスポーツ車「LFA」のクオーターウインドーなどに採用されてきた(図2)。

*PC製ウインドーの特徴は、質量がガラスの約2分の1と軽いうえ、割れにくく自由な形状に成形できることだ。採用することで車体を軽量化できる。燃費性能や電気自動車(EV)における電力消費率(電費)の性能向上に寄与するため「引き合いが増えている」(豊田自動織機の担当者)という。

*自動車用PC製グレージングの市場規模は、2021年の11億1000万米ドル(1米ドル135円換算で約1500億円)から年平均11.9%で成長し、2028年には24億5000万米ドル(約3300億円)に達するという。

*軽量化を背景に需要が高まるPC製ウインドーだが、コストはガラス製ウインドーより高い。PC製ウインドーには紫外線(UV)で透明度が落ちやすく、傷が付きやすいといった弱点がある。これらを抑えるためのコート剤を塗布する工程が、コスト上昇につながっていた。

(以下は会員限定の有料記事)

 

7.2022年

住友化学が自動車部材に展開、「スーパーエンプラ」の実力 10/19 ニュースイッチ

https://news.yahoo.co.jp/articles/655b0a9043a17b0bfc25fe6b7c990ee0775b7c24

*住友化学は液晶ポリマー(LCP)などのスーパーエンジニアリングプラスチックスを自動車部材へ展開する。これまで主に電子部品用途に販売していたが、高耐熱・高剛性といった特徴を生かし、新たに電気自動車(EV)分野を開拓する。新材料への関心が高い欧州の完成車・部品メーカーへ訴求し、3年後に採用決定を目指す。

*炭素繊維を配合したLCPを使ったサスペンション関連部品などを試作し、試験車両に搭載。同関連部品はスチールに比べ55%程度の軽量化を実現した。衝突時の衝撃を吸収するクラッシュボックスはLCPの射出成形で生産でき、スチール溶接に比べ製造コストを低減する。  また、スーパーエンプラのポリエーテルサルフォン(PES)をモーターカバーなどに利用。同カバーを採用した戸田レーシング(岡山県矢掛町)の薄型インホイールモーターも試験車に搭載した。アルミニウム製カバーに比べ約30%軽量化でき、モーターに必要な放熱性も保持する。

*【矢野経済研究所プレスリリース】自動車用フィルム・シート市場に関する調査を実施(2022年)~2022年の自動車用フィルム・シートの出荷量は前年比98.7%の1億3,734万平方メートルの見込~

Dream News 2022/10/11 https://www.dreamnews.jp/press/0000267905/

*株式会社矢野経済研究所)は、国内の自動車用フィルム・シート市場の動向を調査し、製品セグメント別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

*2021年の自動車用フィルム・シートの市場規模(国内メーカー出荷数量ベース、輸出分を含む)は前年比101.6%の1億3,912万平方メートルであった。内訳をみると、内装用加飾フィルムは1,170.9万平方メートル(前年比99.6%)、外装用加飾フィルムは428.5万平方メートル(同101.7%)、ウィンドウフィルムは320万平方メートル(同101.3%)、合わせガラス用中間膜は1億1,920万平方メートル(同101.7%)、車載ディスプレイ前面板用樹脂シートは73万平方メートル(同112.3%)となった。 自動車用フィルム・シートの需要は自動車生産台数と概ね連動しており、2020年の自動車生産台数減少に合わせて大幅に縮小し、2021年にはやや持ち直したものの、2022年は世界の自動車生産の3割強を占める中国でのオミクロン株流行に伴い上海、広州などの都市ロックダウンが実施され、生産・物流ともに停滞したことに加え、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や米国の金利上昇による欧米市場の消費の冷え込みを受けたことで再び減少が見込まれる。ただ、2022年下期より中国でのロックダウンが解除され部材や車体などの流通が動き出したことで、自動車生産台数は急速に回復に向かっており、2023年の自動車用フィルム・シートの市場規模は前年比105.8%の拡大を予測する。

*フィルム・シートメーカーがE-CASE※(Connected、Autonomous、Share & Service、Electric + Enviroment)や既存のOEM(自動車メーカー)といった従来の市場の外側にも目を向け、製品開発の幅を拡げていくことは新たな市場の芽を見つけることにもつながる。既存の市場・ニーズへの追随ではない、発想を転換した製品開発や市場開拓に加え、OEM、Tier1(一次部品サプライヤー)、Tier2(二次部品サプライヤー)など、従来のサプライチェーンの枠組みに入らないところで生まれつつある次世代の自動車関連市場に参入し、足場を固めていくことが求められている。

ミドリムシ由来のバイオ燃料大型商用プラントを開設予定! ユーグレナの次世代バイオディーゼルがいすゞ栃木工場で運用開始

bestcar web2022/10/10 https://bestcarweb.jp/news/524422

*日本では、液化天然ガスやバイオ燃料、eフューエルといった将来燃料に対する認知度はまだ低く、欧州諸国に比べると普及も遅れている。そうした中、いすゞ自動車はユーグレナ社の次世代バイオディーゼル「DeuSEL(デューゼル)」を使用したシャトルバスの運行を、新たに栃木工場でスタートさせた。

*いすゞ自動車栃木工場にユーグレナ社が生産するミドリムシ由来の次世代バイオディーゼル「DeuSEL(デューゼル)」の給油スタンドが10月3日に開設され、同燃料を使用する工場〜最寄駅間(野木駅・静和駅)のシャトルバスの運行が始まった。ユーグレナといすゞは2014年から次世代バイオディーゼルの開発を目指し、藤沢工場〜湘南台駅間で稼働するシャトルバスで実証実験を行なってきた経緯がある。藤沢工場では現在も2台のDeuSELバスが走っており、累積走行距離は28万キロに及んでいる。

*ユーグレナの次世代バイオディーゼルは、普及の容易さを重視し、エンジン等の車両に変更を加えないでそのまま使える燃料であることがコンセプトで、含有率100%でも使用できる(いすゞのDeuSELスタンドでは、軽油との混合率10%のものが使用されている)。

*バイオ燃料は、植物や動物などの生物資源(バイオマス)を原料にして製造する燃料で、燃焼した際に排出されるCO2は既存の化石燃料と変わらないが、バイオマスの成長過程で光合成を行ないCO2を吸収する。

*製造コストは高く、一例としてユーグレナの次世代バイオディーゼルを国内で唯一、一般販売している中川物産、名港潮見給油所(名古屋市)の販売価格はリッターあたり300円(軽油との混合比率20%で販売)ほど。ディーゼル燃料と比べればかなり割高である。そうした中ユーグレナは、2025年末までに横浜の実証製造プラントの2000倍の生産能力を持つ、商用プラントを完成させる予定であるとし、製造コストも今の100分の1になることが想定されているという。

*「世界で最もEVシフトの遅い国」日本は大丈夫?? カーボンニュートラル燃料にかけるメーカーの執念と意味  

ベストカーWeb 2022_09_26号

https://bestcarweb.jp/feature/column/498287

*ENEOSスーパー耐久シリーズ(S耐)にトヨタやマツダが次々とCN燃料を100%燃料とするモデルで参戦し、大きな成果を発揮している。(CN燃料とは、二酸化炭素(CO2)を回収することで、燃焼させても大気中のCO2を増やさない燃料の総括)

大きく2つの種類があり、ひとつは次世代バイオ燃料(バイオディーゼル、SAFジェット燃料)で、成長過程で光合成によってCO2を回収する植物を原料にバイオマスで生成する光合成ルートのCN燃料です。ミドリムシなどの微細藻類を原料にユーグレナ社が提供するバイオディーゼルが代表例です。

もうひとつは工業合成ルートの燃料で、再エネで作られたグリーン水素とCO2を合成して作られる合成燃料(e-Fuel、SAFジェット燃料)やバイオマスを用いて作られるバイオエタノールを炭化水素へ合成するバイオ由来の合成燃料(エタノールtoガソリン)があります。

2022年のS耐では、マツダは100%バイオディーゼル、トヨタとSUBARUは100%合成燃料で走行しているのです。

*CN燃料とは、まさしくカーボンリサイクル技術を具現化したものであり、2030年をめどにSAF(持続可能な航空燃料)とバイオディーゼルが既存製品と同等のコストに近づき、合成燃料は2040年をめどにガソリン価格に接近できると経済産業省はロードマップ化しています。

*業界騒然のデンソーの空飛ぶクルマ用モーター、「4kg・100kW」にざわつく 日経XTECH 2022_08_

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02128/00007/...

航空機装備品の米大手Honeywell International(ハネウェルインターナショナル、以下ハネウェル)と共同開発を進めている電動航空機向け電動モーターが、「空飛ぶクルマ」いわゆる電動垂直離着陸(eVTOL)機に採用されることが決まった。

*採用するのは、ドイツのベンチャー企業Lilium(リリウム)が開発を進めるeVTOL「Lilium Jet」である(図1)。現時点でトヨタ自動車も出資する米Joby Aviation(ジョビー・アビエーション)の「S4」がスペック値や飛行試験の実績などからエアタクシー向けeVTOLの“本命”ととする業界関係者が多いのに対し、「ダークホース的な存在」(元ヤマハ発動機の無人ヘリコプター開発のエンジニアで現エーエムクリエーション社長の松田篤志氏)とみる向きもある注目の機体である。 

トヨタ、「ランドクルーザー プラド」にマットブラック加飾の特別仕様車 Car Watch 2022/08/01

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1429129.html

トヨタ自動車は8月1日、「ランドクルーザー プラド」の特別仕様車「TX“Lパッケージ・Matt Black Edition”」を設定して発売した。価格は430万円~511万8000円。

特別仕様車 TX“Lパッケージ・Matt Black Edition”は、「TX」をベースに“Lパッケージ”の装備に加えて、マットブラック加飾を施した外装として、ラジエーターグリル&グリルインナーバー、ヘッドランプガーニッシュ、フォグランプベゼル、18インチアルミホイール、バックドアガーニッシュなどを採用した。

*透明導光板上に3Dホログラムを表示する「WOWGRAM Light Guide」新しい使い方を提案 PR TIMES 2022/06/29

https://www.excite.co.jp/news/article/Prtimes_2022-06-29-82371-2/

株式会社アーティエンス・ラボは、透明導光板上にフルカラー3Dホログラムを表示する「WOWGRAM Light Guide」を改良開発した。本技術を応用するとモニターディスプレイの前に配置してディスプレイに映る2次元画像とのハイブリッドで3D画像を表示したり、既存の大型アクリルやガラスなどの一部に装飾、演出、広告、看板などの効果を付与したりすることができるようになる。

*ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジーの金属調加飾フィルムが、世界が注目する米新興EVメーカー「リヴィアン」へスキッドプレート供給開始  ピックアップトラック「R1T」に続き、SUV「R1S」へ供給開始。  モーター 2022/06/20

https://autoc-one.jp/news/5013279/

*米電気自動車(EV)メーカーのリヴィアン・オートモーティブが量産を始めた多目的スポーツ車(SUV)「R1S」のフロント・リアのスキッドプレートの表皮材として金属調加飾フィルム(サテン調)を供給開始。同社ではピックアップトラック「R1T」に続く供給。

*スキッドプレートとは、車が地面と接触した時に下側の損傷を防ぐ耐摩耗性材料で、これまでは基材のABS樹脂やポリプロピレン樹脂にメッキを施すのが一般的だったが、米リヴィアンは持続可能性(サステナビリティ)と環境に優しい技術の搭載を理念としており、メッキ代替として採用を決めた。

*金属調加飾フィルムは、有害性が議論される物質が一部に含まれるメッキや塗装と比べ、地球環境に優しい防錆であるうえ、電波・光線透過性、100色を超えるカラーバリエーションなど自動車の技術トレンド「CASE」(接続・自動運転・シェアリング・電動化)に向けて有利な技術的特徴を有しています。

*米国トヨタがピックアップトラックに採用、帝人の複合成形材料とは? ニュースイッチ 2022/06/10

https://newswitch.jp/p/32489

*帝人は8日、米国子会社のテイジン・オートモーティブ・テクノロジーズ(TAT、ミシガン州)の複合成形材料が米国トヨタ(テキサス州)のピックアップトラック「タンドラ」の2022年モデルに採用されたと発表した。

TATは米国トヨタのピックアップトラック「タコマ」の荷台向けに累計200万台分のGF―SMCを製造。この実績からタンドラでの採用が決まった。荷台は3種類の長さ(5・5フィート、6・5フィート、8・1フィート)があり、独自の素材配合や成形技術によりワンショットのプレス成形で製造する。

*魅力先取り! 新型ステップワゴン【3】vs ノア/ヴォクシー:インテリア マイナビニュース 2022/06/07

https://news.mynavi.jp/article/20220607-2361801/

*シンプルで良質。今風の言い方の「スマート」というのがステップワゴンのインテリアだ。

*ノア系はアクセントに煌びやかさを加えるが、落ち着いたデザイン。

*ホンダのステップワゴンとトヨタのノア/ヴォクシーの内装写真が多数。詳細は、本文を参照ください。

ベントレー「コンチネンタルGT」にブラックの加飾やレッドキャリパーが際立つスポーティグレードの「S」「GTC S」を追加

clicccar12th 2022/06/07

https://clicccar.com/2022/06/07/1192098/

*4人乗りの2ドアスポーツクーペ「コンチネンタルGT」に、走りやスポーティな外観を際立たせた「Sモデル」が加わります。

*ブラックの加飾が際立つエクステリアは、ブラックグロスのラジエターグリル、ブラックのブライトウェアをはじめ、フロントフェンダーのSバッジなどにより精悍なムードを漂わせています。ヘッドライトとテールランプは、ダークティント、エクステリアのブライトウェアはすべてグロスブラック仕上げになり、「ウイングドB」のバッジと「BENTLEY」のロゴがブライトクロームで仕立てられています。また、リヤウイングは、ダークなエクステリアにマッチするグロスブラックになります。

*一方のインテリアもスポーツモデルらしい引き締まった世界観を表現。ハイパフォーマンスを誇示するように、Sモデル専用のツートンカラースプリットが目を惹きます。ステアリングホイール、ギヤシフトレバー、シートクッション、シートバックレストには、スエード調の「ダイナミカ」が備わり、スポーティな走りを支える心地良い肌触りが得られるそうです。

*「トヨタグループをけん引」、豊田合成がCNF強化樹脂の成形品 

日経 XーTECH2022/06/06

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02088/00003/

*「高分子材料でトヨタグループをけん引する提案をしていく」──。豊田合成が、「サステナブルマテリアルカー(持続可能な材料のクルマ)」をキーワードに掲げ、樹脂のバイオ化を進めている。その要の材料はセルロースナノファイバー(CNF)だ。

*同社がCNF強化樹脂に期待するのは、3つの点でカーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)に貢献するとみるからだ。第1に、強度と剛性が向上する分、薄肉化や発泡成形化が可能になり、自動車部品を軽量化できる。豊田合成は従来品に比べて1~2割ほど軽くなると見込む。従って、クルマの走行時の二酸化炭素(CO2)排出量を減らせる。第2に、CNF強化樹脂は廃車後に再利用するに当たり、加熱して溶かしても強度が低下しにくい特徴を持つ。そのため、自動車部品としてリサイクルでき、バージン材だけで造る場合よりもCO2の排出量を抑えられる。そして第3に、植物由来であるため、焼却しても生育期間に吸収した分のCO2しか排出しない。

*CNFには樹脂と混ざりにくく、そのまま自動車部品を成形すると衝撃性に劣るという課題がある。流動性が低くて金型内を流れにくいため、成形も難しい。これらの課題を豊田合成は配合技術と混練技術で改善した。樹脂として採用したポリプロピレン(PP)にCNFとゴムなどを最適な割合で配合した上で、温度や圧力、スクリューの回転数などを調整して混練。CNFがPPに均一に分散するようにし、流動性(成形性)と耐衝撃性を高めた。

「ほぼソファ」搭載!? 日産新型「サクラ」高級感スゴい内装とは? グレードの差はある? Yahoo Japan News 2022/06/05

https://news.yahoo.co.jp/.../bd527ff4eb065d07094a3fbfcb8a...

*日産が2022年5月20日に発表した日産新型軽EV「サクラ」。  日産の軽自動車として初の100%EVとなりますが、なかでも注目すべきはインテリアです。

*【画像】クルマにソファ搭載!? 居心地良すぎな日産「サクラ」の室内空間を画像で見る(76枚)

新型サクラのグレードには、「G」、「X」、そしてビジネスユース向けの「S」の3種類があります

*Sグレードはインパネ部分にはインテリアのアクセントとなるカッパー加飾が施されています

Gグレードは、インパネ部分のほかアームレスト部分からインパネ部分にかけてカッパー加飾が追加されています。

その他詳細は本文および上記76枚の画像を参照ください。

*だいぶ攻めたな!? スバル新型「レガシィ」が巨大グリル装備して米でモーレツ進化! 赤加飾入

岡山県真庭市で感じたEVの可能性 日経X TECH 2022/06/06

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/060201054/

「電源構成における再生可能エネルギー(再エネ)の比率が低い日本では、電気自動車(EV)が増えても二酸化炭素(CO2)の削減にはつながらない」――。自動車業界で取材をしていると、こうした主張をよく耳にする

2020年度の日本の発電電力量のうち、再エネの比率は19.8%、化石燃料による火力発電の比率は76.3%に達する。

現状の日本の電源構成では計算上、EVに充電する電力の多くが発電時にCO2を排出して造ったものである可能性が高い。前述のような主張もうなずける。

しかし、岡山県真庭市は2020年1月時点で、市内の消費電力のうち62%を再エネで賄っているという。国内全体の電源構成を見ると再エネの比率が低い日本だが、自治体単位で見ると、同市のように化石燃料への依存が少ない地域も存在する。真庭市が特に注力するのが、木材を活用したバイオマス発電だ。同市の消費電力全体の約20%を、真庭バイオマス発電所(岡山県真庭市)で製造している。最終的には、市内の電力需要の100%を地産の再エネで賄うことを目指している。

りもカ

*住友重工、車体やフレームを軽量化できる製造システムを外販

2022/05/19 日経X TECH

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/12883/

*桝井注)これは、金属の技術です。

住友重機械工業(以下、住友重工)は2022年5月18日、自動車の車体やフレームを軽量化できる独自の製造システム「STAF(Steel Tube Air Forming)」を、自動車の試作部品を開発、製造するトピア(三重・鈴鹿)へ外販すると発表した。

STAFは、プレスとブローフォーミングを組み合わせたパイプの熱間エアーブロー成形技術である。パイプ材をプレス金型内で通電加熱し、高圧空気でブロー成形するのと同時に焼き入れすることによってパイプとフランジ(つば状の部品)を一体成形できる。

だいぶ攻めたな!? スバル新型「レガシィ」が巨大グリル装備して米でモーレツ進化! 赤加飾入りもカッコいい!

2022/05/18 yahoo Japanニュース

https://news.yahoo.co.jp/articles/427d92199d88a1fd0eb229c8ecdb2ce6448f3b0e

スバルは、マイナーチェンジした新型「レガシィ」(2023年モデル)を発表、北米で2022年秋に発売される予定フロントフェイスが刷新されました。なかでも「スポーツ」はフロントグリルに赤の差し色を配したほか、内装もレッドステッチが施されたブラック/グレーの表皮が採用され、スポーティグレードらしさを強調。ッコいい!

空中に映像表示できる新機器 宇都宮大と企業が共同開発

5/20 下野新聞 https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/589009

宇都宮大工学部と電子部品メーカーのアルプスアルパインは、空中に映像を映し出してタッチパネルのように操作でき、デザイン性も高めた機器「ステルス空中インターフェース」を共同開発した。早ければ2023年にも公共施設などのエレベーターなどへの試験導入を目指している。

空中表示技術と操作技術に加えて、自動車の内装などに使用されている加飾印刷技術も導入し、インテリアなどとの調和を図るデザインとした。同印刷技術はアルプスアルパインの強みで、両者によると、三つの技術を搭載した機器は世界でも珍しいとしている。使い方はシンプルで、機器の上面近くに手をかざすと、内部のアンテナが反応し、空中に映像が浮かぶ仕組み。静電気を高感度で感知する技術が使われており、空中の映像に触れて操作する。入射した光が同じ方向へ反射する原理(再帰性反射)を利用して、機器内で反射した光源を集めて映像にしている 

 

トヨタ紡織:シート、内装品などがトヨタの新型車「bZ4X」に採用 2022/05/16 Motor Fun tech

https://motor-fan.jp/tech/article/20691/

トヨタ紡織は、シート、内装品などを開発し、トヨタ自動車新型車「bZ4X」に採用された。人の触れる部位には表皮材を使用し、インストルメントパネルとのつながり部に大型の加飾パネル(①)を配置したドアトリムが採用され、高級感を演出している。その他、天井、カーペット、キャビンエアフィルターなどが採用された。

 

ウェーブロック樹脂部品、GMのEVに フィルム採用 VWの日本仕様車にも

2022/05/12 SANKEINEWS

https://www.iza.ne.jp/article/20220512-SY6Z5HBQFVPZLEW5AIA6MYQEZQ/

*ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジーは、米ゼネラル・モーターズ(GM)から電気自動車(EV)向け樹脂フィルム素材を受注した。EVはガソリン車に比べデザインの自由度が高いとされ、同社は加工しやすい樹脂フィルムの採用を国内外の自動車メーカーに働きかけている。海外メーカーでは独フォルクスワーゲン(VW)や米新興EVメーカーのリビアン・オートモーティブのEVに採用されている。

*GMから受注したのは、メッキ加工の代替となる金属調の加飾フィルム。キャデラックブランド初のEV「リリック」向けで、ドアパネルの内装パーツとエンブレムに使われる。加飾フィルムは光が透過するため、金属の光沢を得られるだけでなく、内装パーツでは光が色を変えながら流れるように点滅する。

*VWには、硬度や耐衝撃性を高めた透明多層フィルムをハッチバックタイプの小型EV「ID.3」やスポーツ用多目的車(SUV)タイプのEV「ID.4」向けに納入している。速度など運転情報を車両前方に投影する「ヘッドアップディスプレー」用として採用されており、VWが年内に投入を予定している「ID.4」の日本仕様車にもこのほど採用が決まった。

メルセデスのGT4レースカーがカーボンファイバーの代わりにエコバンパーを採用 2022/05/12 Top Gear

https://topgear.tokyo/2022/05/48968

メルセデス AMG GT4は、カーボンファイバー製のバンパーをやめ、亜麻から作られた天然繊維の複合材を採用した。AMGのGT3およびGT4マシンの製作とカスタマーチームへの供給を担当するエンジニアリング会社HWAは、スイスの軽量化会社Bcompと協力してこのプロジェクトを進め、従来のカーボンバンパーの生産を完全に停止した。この新しい天然繊維の部品は、同等のカーボン部品と比較して、ゆりかごから墓場までの期間を測定した場合、85%のCO2排出量削減を可能。

自動車内装向け3次元加飾フィルムをバイオマス化

~自動車内装向け3次元加飾フィルムをバイオマス化 バイオマス原料を使用した塗装代替フィルムでサステナブルなクルマづくりに貢献~ 2022/05/02

https://www.aica.co.jp/products/news/detail/3_1.html

*『アイカ工業株式会社は、自動車内装向けに、バイオマス原料を使用したUV(紫外線)硬化型の3次元加飾※1用ハードコートフィルムを開発しました。4月より本格的なサンプルワークを開始しており、本年6月に発売します。』

*アイカ工業、2021年9月には、トウモロコシや大豆といった植物由来のバイオマス原料を一部使用した、UV硬化型のハードコート剤とハードコートフィルムを発売しており、ディスプレイ向けフィルムや電子製品の筐体などの用途で多数の問い合わせ。このたび、より複雑な形状に対応できる3次元加飾※1用途において、バイオマス原料を使用したUV硬化型ハードコート樹脂を開発。内装ディスプレイやヒーターコントロールユニットなどの自動車内装用3次元加飾ハードコートフィルムとして4月より本格的なサンプルワークを開始。6月に発売予定。

 

*バイオマス3次元加飾ハードコート製品の特長

■バイオマス度30~40%※3を実現しており、地球環境にやさしい ■環境対応型商品でありながら、従来品同等の作業性や性能を維持 ■熱成形時の高温領域では柔軟化と高い伸び率(成形性)を実現し、成形後の常温領域では高い耐摩耗性、耐薬品性、鉛筆硬度を示す ■3次元加飾ハードコートフィルムは、自動車内装成形品などへの一体成形が可能 ■後工程でのUV照射が不要なプレキュアタイプ※4のため、追加設備投資が不要 ■バイオマスマーク取得に向けた対応も可能

車の色“着せ替え”を実現するトヨタのすごい塗装技術 ​ yahoo news 2022/04/30

https://news.yahoo.co.jp/.../d1d2f57ef9746c20c02c0a7c055e...

トヨタ自動車は、車のサブスクリプション(定額制)サービス「KINTO(キント)」で、車両の色を変えられる新サービスを年内にも始める。車体に傷などの損傷をつけずに塗装をはがせる新開発の技術を活用し、100種類以上の色から好みの色に“着せ替え”できる。下取り価格の低下を気にせずに、個性的な色を楽しめる。

車体のほかドアミラーや天井など、部分的な塗装も可能

豊田合成:車の内外装部品向けの「CNF強化プラスチック」を開発

Mortor Fan Tech 2022/04/14

https://motor-fan.jp/tech/article/19721/#google_vignette

豊田合成は、自動車部品のライフサイクル(原材料調達、生産~リサイクル・廃棄)でのCO2削減に向け、植物を原料とした「セルロースナノファイバー※1」(CNF)を配合したCNF強化プラスチックを開発した。このたび開発されたCNF強化プラスチックは、車の内装や外装に使われる汎用樹脂(ポリプロピレン)にCNFを20%配合させている。実用化に向けては、CNF配合時の耐衝撃性の低下が課題であったが、材料の配合設計や混練技術などを用いて、自動車部品に活用できる水準に高められている。今後、CNF素材メーカーなどとも連携し、コスト低減などを進めていく。

生き残りかける…自動車部品メーカーが「脱炭素」奮闘

ニュースイッチ 2022/03/30 https://newswitch.jp/index.php/p/31472

*自動車部品メーカーが二酸化炭素(CO2)排出量の削減に向けた新たな取り組みを急ピッチで進めている。設備投資や作業負担は増すが、サプライチェーン(供給網)全体でのカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)実現が求められる中、部品メーカーにとって生き残りを賭けたテーマとなっている。

*主要部品メーカーの取り組み状況が紹介されている。

*日本自動車部品工業会(部工会)は30年度にCO2排出量を07年比28・6%減とする目標を掲げる。21年に「カーボンニュートラル対応部会」を発足。セミナーやホームページなどを通じ、意識啓発を図る。尾堂真一会長(日本特殊陶業会長)は「中小メーカーも含め、脱炭素に取り組まなければ自社製品を買ってもらえない状況に追い込まれる」と語る。

CO2削減を実現、水性3Wet中塗り開発

トヨタ自動車 COATING MEDIA 2022/03/28 https://www.coatingmedia.com/online/c/co23wet.html

*トヨタ自動車は塗装ブースの空調エネルギー削減につながる水性中塗り塗料を開発し、昨年9月に高岡工場(愛知県豊田市)に導入。自動車1台当たり4kgの工場CO2排出量削減を見込んでいる。今後、新開発塗料を国内外に展開すると同時に、溶剤系クリヤーや溶剤系中塗りにも同様の技術を織り込んで展開していく意向を示した。

*トヨタでは「トヨタ環境チャレンジ2050」として"CO2ゼロ"を目指してさまざまな取り組みを進めている。それに伴って塗装工程においてもCO2対策に注力している。

*塗装工程において、3コート2ベーク工程と、溶剤中塗りを水性中塗りに切り替えた、3Wet工程がある。近年ではVOC及びCO2排出低減のため水性3Wet塗装系が拡大している。

日産「セレナ」も採用した外装部品、40%軽量化が見えてきた

ニューススイッチ(日刊工業新聞2022年3月24日)

https://newswitch.jp/p/31435

昭和電工マテリアルズは樹脂射出発泡成形技術を用いて、3―4年内に通常の樹脂製に比べ自動車用外装部品の約40%軽量化を目指す。同社は5年前にフェンダーなどで同30%の軽量化を達成。それ以来続ける開発が進展してきた。樹脂射出発泡成形品の引き合いは好調で、採用車種は拡大の見通し。更なる採用拡大に向けて一層の軽量化を図る。昭和電工マテリアルズの発泡成形品は中心部分を発泡させ、表面を発泡させない固体(ソリッド)状の外観が特徴。

これまでに2016年発売の日産自動車「セレナ」のサイドシルプロテクターと、17年発売のSUBARU「XV」のフロント・リアフェンダーやサイドガーニッシュに採用された。マーケティング活動の進展に加え、スポーツ多目的車(SUV)や電動車(xEV)のコンセプトやデザインに合致したことで、数年内に採用拡大の見通しがついた。

*樹脂でクルマは作れる? 850kgの超軽量EV「ItoP」を作った会社に聞く 2022/02/02 yahoo News

樹脂でクルマは作れる? 850kgの超軽量EV「ItoP」を作った会社に聞く(マイナビニュース) - Yahoo!ニュース

東レカーボンマジックが車重850kgと超軽量のコンセプトEV「ItoP」を製作した。ItoPには新素材「しなやかなタフポリマー」を使用。クルマのオール樹脂化を目指した。

*大きな特徴は、フレームやホイールなど車両のいたるところに「CFRP」(炭素繊維強化プラスチック)パーツを採用し、大幅な軽量化を図っているところ。例えば、外板ボディを兼ねた一体成型モノコック構造のフレームは、部品をモノコックに固定することで部品総数を削減し、一般的な金属製モノコックボディとの比較で50%以上減の重量140kgを実現している。

*大きな特徴は、フレームやホイールなど車両のいたるところに「CFRP」パーツを採用し、大幅な軽量化を図っているところ。例えば、外板ボディを兼ねた一体成型モノコック構造のフレームは、部品をモノコックに固定することで部品総数を削減し、一般的な金属製モノコックボディとの比較で50%以上減の重量140kgを実現している。

*車内ではインテリアパネルの大半をCFRP化し、モノコックフレームやドア構造の一部とすることで、効率的な車体剛性の確保と軽量化を図った。

* 電動ピックアップのリビアン『R1T』、スキッドプレートYahoo News Yahoo News

Yahoo News 2022/01/25​

https://news.yahoo.co.jp/articles/608ecc781e9cdf194f328d3904603d3758abddb0

*米新興EVメーカーのリビアンは、出荷を始めた電動ピックアップトラック『R1T』のフロント&リアの、スキッドプレート(自動車の車体下側が地面と接触した時に車体の損傷を防ぐための部品)の表皮材に、ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジーの金属調加飾フィルム(サテン調)を選定した。近く生産を開始するSUV『R1S』への供給も決定している。

*従来は基材のABS樹脂やポリプロピレン樹脂にメッキを施すのが一般的だが、リビアンはメッキ代替として金属調加飾フィルムを採用した。

*外側から貼るのではなく、光輝テープと樹脂を押出機で成形したり、型に流して射出成形したりする。金属調だけでなく、色やテクスチャーもデザインでき、見た目は金属調でも光を透過したり、通電性を保つこともできる。北米でフォードマスタング』のフロント透過エンブレムに採用されたり、日本でスマートエントリーシステム対応のドアハンドルなどに採用されたりしている。車内パーツでの採用例も増えた。

​*ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジーは、リビアンによる採用が他自動車メーカーでのフィルム採用に向けて追い風になると期待する。これを弾みにアメリカ、ならびに世界での市場を拡大し、2021年3月期に41億円の売上は、24年3月期に59億円を計画し、100億円突破をめざす。

 

6.2021年

トヨタやマツダなど自動車・二輪5社、脱炭素向けエンジン活用で連携 Yahoo News 2021/11/6

https://news.yahoo.co.jp/articles/b327db5da90a741da26019a18df1b7b4eabf5fce

*トヨタ自動車とマツダ、スバル、川崎重工業、ヤマハ発動機の5社は13日、脱炭素化に向けて、エンジンを活用した燃料の選択肢を広げる取り組みを進めると発表した。ガソリンに代わる新たな燃料や、二酸化炭素(CO2)を排出しない「水素エンジン」の研究や開発で連携する。

*トヨタとスバルはバイオマス(生物資源)由来の合成燃料を使ったエンジン車で、来年の耐久レースに参加する。マツダは、微細藻類「ミドリムシ」などが原料のバイオ燃料を使って参加する。トヨタは水素エンジン車での参戦も続ける。走行環境が過酷なレースを通じて、エンジンや燃料の課題を洗い出すという。

*二輪車の分野では、川崎重工とヤマハが、二輪車向け水素エンジンの共同研究を始める。ホンダやスズキもこの枠組みに加わる見通しだという。

*株式会社矢野経済研究所は、大きな変化に直面する自動車産業の将来動向についてIT・データの観点から調査・研究を行い、MIC(モビリティ・インフォメーション・サークル)の構築が今後の競争上のポイントになると考えている。

https://www.dreamnews.jp/press/0000247618/

*株式会社矢野経済研究所は、大きな変化に直面する自動車産業の将来動向についてIT・データの観点から調査・研究を行い、MIC(モビリティ・インフォメーション・サークル)の構築が今後の競争上のポイントになると考えている。

*現在、自動車のコネクテッド化が進んでおり、自動車メーカー(OEM)は走行データや車両データ、乗員データなどを通信回線を介して、常時、取得できるようになってきた。今後もその動きは強化され、クラウド上のデータベース[モビリティPaaS(Platform as a Service)内、車両・乗員データ]に蓄積されるようになると見込まれる。そして将来、自動車メーカーは、このビッグデータをどのように運用し、活用するかが競争のポイントになると矢野経済研究所では考えている。

*内装を日本の伝統技術で仕立てた「BMW X7」の限定車発売

 自動車ニュース 2021/09/21 https://www.webcg.net/articles/-/45157

BMWが X7西陣エディションを発売。「BMWと日本の名匠プロジェクト」シリーズの第3弾で、その名の通り日本が世界に誇る京都・西陣の色彩技術を取り入れた特別な仕立ての内装が特徴。インテリアのトリムには西陣織で和紙に施す箔(はく)が直接装飾されている。

ボディーカラーは光の当たり方によって紫色から赤、青、黄といった複雑な輝きを放つという「アメトリン」となる。

 

 

*ホンダ、自動運転レベル4の技術実証を21年9月中に開始

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/06001/

日経XTECH 2021/9/9

 ホンダは2021年9月8日、自動運転「レベル4」車両によるモビリティーサービスの20年代半ばの事業化を見据え、技術実証を同月中に開始することを発表した。同サービスは、ホンダが米General Motorsと共同で日本での展開を狙うもの。GMクルーズの自動運転車両「Cruise Origin(クルーズオリジン)」を使ってのサービスを念頭に置く。

 まず、地図作成車両を1台用いて対象エリアの高精度地図を作成する。その後、GMクルーズの自動運転車両「クルーズAV」を使って、「ホンダの施設の中で十分に安全性を確認」(同社)した上で対象エリアの公道を走行する技術実証に入る。また、栃木県のホンダ施設内に実証拠点を新設する。

*BMW、完全リサイクル材車両 競争軸はCO2から資源循環へ

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01773/00002/... 日経XTECH 2021/9/8

 BMWは、リサイクル材と再生可能な材料で100%構成したコンセプト車を発表した。2040年ごろの小型で高級な自家用車を想定したもの。自動車開発の競争軸は今後、二酸化炭素(CO2)に加えて「資源循環」が重要になると見込む。

 車両自体も100%リサイクルできる構成にしたとし、今後は新品材よりもリサイクル材の採用を優先する考えを打ち出した。

 リサイクルしやすいようにボディーの部品点数や素材群、表面仕上げなどを減らしている。外装は塗装していないという。部品接合については接着剤の利用を避けた。複合素材も使っていない。

 BMWが重視するライフサイクル全体のCO2排出量の削減に向けてもリサイクル材の利用は貢献する。リサイクル材を利用すると、新品材を使用する場合に比べて「特にサプライチェーン内でのCO2排出量を大幅に改善できる」(BMW)と見込む。

 例えばアルミニウム合金のリサイクル材を使う場合、新品材に比べてCO2排出量の削減量を約4~6倍、鉄鋼や熱可塑性プラスチックの場合は約2~5倍削減できると試算する。

*石油由来と同等性能「バイオマスタイヤ」が生まれた!

2021/08/12 ニュースイッチ https://newswitch.jp/p/28328

NEDOのプロジェクトとして産業技術総合研究所と先端素材高速開発技術研究組合(ADMAT)、横浜ゴムがバイオマス由来のブタジエンゴムで自動車用タイヤ(接地面と側面)を試作した。バイオマスから生産したエタノールをブタジエンに変換し、重合させてブタジエンゴムとした。石油由来のゴムをバイオブタジエンゴムと天然ゴムに置き換え、石油由来のゴムタイヤと同等の性能を確保できた。持続可能な材料でタイヤを製作できる。

*必要なときだけ、フルカラー立体像や動く画像を空中に浮かび上がらせる技術

 eXsiteニュース https://www.excite.co.jp/news/article/Techable_157598/

株式会社アーティエンス・ラボは、透明導光板上にフルカラー3Dホログラム「WOWGRAM」を表示できる照明技術「WOWLight ~HoCODA~」を開発。本技術は、透明なガラスやアクリルなどに、必要なときにだけ、フルカラー立体像や動く画像を空中に浮かび上がらせる表示を可能にし、例えば、車載用計器表示パネルの前面保護ガラスに非常時だけ警告表示をしたり、リアウィンドウに後続車両への情報表示を出したりできる

 

*樹脂でもツヤツヤの高級感!? 車の内装にピアノブラック なぜ急増? https://carview.yahoo.co.jp/.../49cd1e1eaf4f981c90688299.../ CARVIEW 2021/5/28

最近のクルマは、内装にピアノブラックフィニッシャーが使われることが増えてきた。軽自動車から、大型SUVまで、昨今のクルマのインテリアには、必ずどこかに採用され軽自動車のようなエントリークラスから、大型SUVのようなアッパークラスまで、昨今のクルマのインテリアには、必ずどこかに採用され、高級感や上質感を演出ている。指紋などの汚れが目立ち、光沢があるゆえ「映り込み」があるのが短所だ。

*自動車用樹脂ウインドウの低コスト・大型化を実現、豊田自動織機が新工法開発 レスポンス 2021/5/24

https://response.jp/.../img/2021/05/24/346087/1636515.html

耐候性能と耐擦傷性能を維持しながら、耐曲げ性に優れるハードコート剤を開発。ポリカーボネートシートにハードコート剤を塗布してから熱成形を行う。新工法により、ポリカーボネート樹脂を射出成形した後にハードコートを塗布する従来工法による製品に比べ、約4割のコスト低減と、約2倍の大型化(最大3平米まで対応)を実現した。

*木材繊維で蓄電池開発へ 日本製紙・東北大 短時間充電など期待 中日新聞 021/5/7

https://www.chunichi.co.jp/amp/article/249105

「セルロースナノファイバー(CNF)」を蓄電池に活用しようと、日本製紙と東北大学が開発を始めた。充電時間の短縮や安全性の向上に加え、廃棄の簡素化が期待できる。

日本製紙と東北大はCNFの表面に凹凸を付けると蓄電できることを確認した。CNFを束ねて電気をためる蓄電池は、化学反応で電気を蓄えるリチウムイオン電池と違って急速の充放電ができる。電解液を使わないため、耐熱性が高く火災事故の懸念が小さい上、廃棄処理も簡単。世界的に争奪戦になっているレアメタル(希少金属)を使わないのも特徴だ。

*ミドリムシ燃料”の販売開始 地球に優しいプラスチックも

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4242330.html  2021/4/9 TBS news

 ミドリムシを活用した事業を展開する「ユーグレナ」は、9日からミドリムシから作ったディーゼル燃料を販売。

車から排出される二酸化炭素。ミドリムシはこの二酸化炭素を吸収して成長するため、実質プラスマイナスゼロが実現するといいます。政府が目指す温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロにする目標に向け、ミドリムシは大活躍しています。

パナソニック、デジカメや液晶の技術を使った大画面HUD。日産が採用 - AV Watch (impress.co.jp)

 パナソニックオートモーティブ社が開発した大画面HUDが、日産自動車が2020年10月から北米市場で販売している新型クロスオーバーSUV「Rogue」に採用された。

  注)HUD=ヘッドアップディスプレイ

 このHUDは、フロントガラスへ映像を投影することで、ドライバーの視線の先に車速やナビゲーション、日産の運転支援技術「ProPILOT」など、さまざまな情報を表示するシステム。ドライバーの視界中心近くに情報を表示することで、視線移動によるドライバーの負担を軽減し、ドライバーとシステムとの快適なインタラクションに貢献する。

日本の匠とドイツのクラフトマンシップが融合した限定車をBMWが発表

(2021.01.11 Octane Japan 編集部 ) 

 BMWは、日本の匠とドイツのクラフトマンシップが融合した限定車 BMW 7シリーズ ピュア・メタル・エディションを、2021年1月29日午前11時より2台限定で販売を行なう。

 手作業による最高品質のピュア・メタル・シルバー塗装の外観に、人間国宝である奥山峰石氏による高度な打込象嵌の技法により加飾を施した銀板トリムがおりなす深い芸術性とラグジュアリー性を極めた限定車。

 外装色BMW Individualピュア・メタル・シルバー最大の特徴は、重厚なメタルの塊感と、磨き込まれた表面の美しさで、これは、塗料の粒子密度向上に加え、手の込んだ厚みのある塗装面と、極めて高い平滑性と言う高度な技術により実現している。

 内装は、最高品質であるメリノ・レザーのBMW Individualフル・メリノ・レザー スモーク・ホワイト/ナイト・ブルーの採用に加え、人間国宝である奥山峰石氏が丹精を込めて手がけた鍛金・象嵌細工を施した銀板トリムが採用されている。銀板トリムには、赤銅(金と銅の合金)による繊細な文様を切り抜き銀板に接合し、木槌や金槌で叩いてめり込ませて文様を仕上げるという、非常に高度な打込象嵌の技法による文様が施されている。表面の処理後に、赤胴部分が青みを帯びた艶やかな黒の文様として浮かび上がることで、洗練された日本画の世界観、日本人の美意識を感じさせている。

*塗装せずフィルムで色付け 大阪の企業、自動車外装に(2021/01/06 産経フォト)

 塗装せずフィルムで色付け 大阪の企業、自動車外装に - 読んで見フォト - 産経フォト (sankei.com)

 樹脂成形の布施真空(大阪府羽曳野市)は、ボンネットなど主に外装の自動車部品にフィルムを貼り付け、むらなく色付けできる大型の装置を開発した。何層にも塗装する従来の手法と比べ使用電力量が3分の1程度で済む省エネが売りで、環境に配慮した車造りを目指す自動車メーカーへの売り込みを目指す。

 装置の中を真空状態にして接着剤が付いたフィルムを物体に近づけ、外から圧力を加えて貼り合わせる独自技術「3次元表面加飾工法」を使う。対象が複雑な形状でも空気だまりが生じず、フィルムに防水機能を持たせるなどすれば物体の性能を向上させられる。

 独自技術はトヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」の内装やパナソニック製の便器に採用された実績がある。顧客から大型化を望む声があったため1億円超を投じ、大型装置の開発に踏み切った。

5.2020年

*中国、2035年全て環境車に 通常のガソリン車は全廃(2020/10/27日本経済新聞)

​ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65519190X21C20A0MM8000/?n_cid=NMAIL007_20201028_A

​ 中国政府は2035年をめどに新車販売のすべてを環境対応車にする方向で検討する。50%を電気自動車(EV)を柱とする新エネルギー車とし、残りの50%を占めるガソリン車はすべてハイブリッド車(HV)にする。世界最大の中国市場の方針転換は、世界の自動車大手にも対応を迫る。

 自動車の「脱ガソリン」は欧州が先行する。英国がガソリン車などの新規販売を35年に禁止すると表明し、フランスも40年までに同様の規制を設ける方針。9月には米カリフォルニア州が35年までにガソリン車の販売禁止の方針を表明した。

日本でHVやEVなどが販売台数に占める割合は19年に39.2%。政府は30年に50~70%にする目標だが、中国や欧州などに比べ見劣りする。

*量産車にも炭素繊維 日産、成型時間を5分の1に 2020/09/09 日経ビジネス

 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00109/090900041/?n_cid=nbpnb_mled_epu

 日産自動車は、炭素繊維を使った「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」製部品の量産技術を開発したと発表した。2024~25年に投入する新型SUV(多目的スポーツ車)に採用する。

 CFRPは航空機の主翼や胴体部分に使われているほか、最近では風力発電の羽根部分への導入が進んでいる。

 自動車でも徐々に採用するモデルも増えているが、それでも車種や用途は限られてきた。一定数以上の量産にはコストや精度の面でカベがあったためだ。「量産する上での阻害要因は、原材料費より製造工程にかかるコストが大きい」。その最大の要因がCFRPの成型の難しさだ。

 開発工法(C-RTM)の詳細は、https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1274874.html 参照。

 この工法は、最初は金型と積層品の間に隙間を開けておき、真空引きをしながらそこに樹脂を流し込みつつ金型を閉じていく(プレス)。これで隅々まで素早く樹脂が流れ込み、樹脂は金型の熱(120℃)によって急速に硬化。同じものを約2分(従来工法の1/5)で完成させることが可能となった。

 

 本記事の筆者注)筆者は、約30年前に、材料開発の観点で、本工法での熱硬化性樹脂の代わりに、熱可塑性樹脂を使用した工法(R-SPM)を開発し、試作品を作成している。この時点では、それ以上の詳細検討は行わなかった。熱可塑性樹脂では、さらに難度が高いが、この技術が完成されれば、成形時間は1分程度になり、リサイクルの観点でもより有利になる。今後の開発、完成を期待している。

*住友ベークライトが開発 植物由来のフェノール樹脂 ゴムタイムス プラタイムス 2020/09/07)

 https://www.gomutimes.co.jp/?p=157229

 植物の主要成分である「リグニン」を活用した固形ノボラック型フェノール樹脂を開発し、課題であった製造技術を確立して量産機での生産を実証したと発表した。主力の自動車分野をはじめ、今後各種分野に熱硬化性の非可食性バイオマス環境対応プラスチックとして提供する。

 既存の石油由来フェノール樹脂と遜色ない加工性、樹脂材料特性、コストの並立が可能となった。バイオマス比率も用途によっては50%以上の樹脂設計が可能。自動車分野をはじめ、広範なフェノール樹脂材料分野での利用が可能となった。

*日産、カーボンパーツの量産化に向けた生産技術を開発 今後車体にCFRP製部品を積極採用

  https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1274703.html (Car Watch,2020/09/03)

 日産自動車は、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製部品の量産化を実現するため、金型内における炭素繊維への樹脂の含浸度合いを精確にシミュレーションする技術を開発したと発表。

 この技術を活用することで、開発期間を約50%短縮するとともに、C-RTM工法(Compression Resin Transfer Molding。金型を閉め切らず隙間を作った上で樹脂を注入し炭素繊維に含浸させる工法)によって高品質なCFRP製部品を成形する生産技術を開発し、従来のRTM工法(Resin Transfer Molding。金型を閉め切った状態で樹脂を注入し炭素繊維に含浸させる工法)に対して成形に要する時間を約80%短縮することを可能にした。

 工法の詳細は、https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1274874.html 参照。

​*ミズノが本気で開発進める「空飛ぶクルマ」向けシートの中身 (2020/07/08、Newswitch)

 SkyDrive(スカイドライブ)やCARTIVATOR(カーティベーター)などが2023年の販売を目指すミズノが「空飛ぶクルマ」にミズノも参画。ミズノがシューズのソール部分に用いているクッション性と安定性を兼ね備えた独自の波形プレート「ミズノウエーブ」の技術を応用。

 3月に行った衝突実験では設計通りの性能が確認できた。さらに、既存の航空機用シートよりも乗員負荷を軽減できる可能性も出てきた。現在は、よりシビアな条件でも衝撃を吸収できるか開発を進めている。

プラスチックは次世代車両の隠れた要、素材の目利きで新しいビジネスソリューションを提案するクラレ
   (202007/04、レスポンス2020)
 クラレでは、ニーズと素材を結びつけるソリューション開発に力を入れている。
 具体例として、下記の素材、製品を紹介している。、
 ・樹脂製のガソリンタンク。生まれたきっかけはケチャップの容器に使用されているガスバリヤー性に
  優れた「エアバール」。
 ・「ジェネスタ」という耐熱性ポリアミド樹脂(「PA9T」)は、高い低吸湿性と耐熱性、耐高電圧性から、
  例えばギアのような精密部品のナイロン樹脂化を可能にした。
 ・LCPフィルム「ベクスター」は低吸水性、高い絶縁性能、耐熱性能を持つフィルム素材だが、これに
  銅箔を貼り付けて電子機器のプリント基板として応用する製品である銅張積層板を開発。

「皮革調立体タッチパネル」が「日本弁理士会会長奨励賞」を受賞

 (アキレス㈱Web Site 2010/01/10)

 ポリピロールめっき法を活用した「皮革調立体タッチパネル」は、立体形状でタッチパネルを大型化した製品。自動車のダッシュボードにこの製品を組み込めば、カーナビの画面を湾曲面に配置することが可能になり、無人運転が実現した未来では、移動中にプラネタリウムなどを楽しむことができます。

MTO桝井注

もともと、ABS樹脂以外の樹脂へのめっき技術として開発した技術を活用して、皮革調立体タッチパネルを開発。

​ 関連情報:①帯電防止からメッキ技術に発展、皮革調の立体タッチパネルの“裏側”にあるものは

        ②「無電解めっき処理技術『ポリピロールめっき法』」 

 

 

*超細密「加飾」で世界へ(2020/05/12 山形新聞) New (2020/05/17記載)

 金型メーカーの「IBUKI(イブキ)」は11日、中国の大手自動車内装部品メーカー「JIFENG(ジェイファン」(中国名・継峰)と自動車内装部品、金型の製造・販売に関する業務提携の覚書を締結した。IBUKIは、部品表面に超細密な模様を施す「加飾技術」が高く評価されている。金型本体の代金に加え、部品売上高の3%がIBUKIに支払われるという。

 一般的に金型で生産された部品は、塗装したりフィルムを貼ったり2次加工することで高級な質感を付加するが、IBUKIの金型は2次加工が必要なく、コスト削減も実現できるという。自動車ではスズキジムニー」のメーターパネルや、ホンダの複数車種に採用されている。

(MTO桝井注:加飾技術分類ではNSD(Non Skin Decoration)になる。NSDはMTOの加飾技術各論を参照ください

4.2019年

サステイナブルな自動車内装用途「加飾材料」募集開始――経済産業省協創プロジェクト令和元年採択課題【〆切:12/13、窓口はリンカーズ株式会社】 (PRTIMES2019/11/19) New

 令和元年度の採択が決定したばかりの経済産業省関東経済産業局主催オープンイノベーションエコシステム構築事業の協創プロジェクト。その1つ、河西工業株式会社が推進する「リサイクル材や伝統工芸技術を活用した環境負荷の低い自動車内装用素材の開発パートナー探索」について、本事業の運営事務局であるリンカーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:前田 佳宏)は、課題に合致する素材とその開発パートナー企業を募集します。

*【マツダ MX-30】将来を見据えたスリートーンと実績ある観音開き…[インタビュー]  New

  (価格.com2019年11月15日)

 マツダ初の電気自動車、『MX-30』はインテリアやカラーのデザインでも従来にないデザインにトライしている。

 ・ボディカラーは、『CX-3』で初採用したセラミックメタリックを基本に、ピラー周りはガンメタ、ルーフはブラックというスリートーン。

 ・ドアは観音開き。『RX-8』以来、久しぶりのフリースタイルドア。

 ・コンソールは二段構えのデザイン。フローティング風の上段があり、その下にコルク素材を敷き詰めた下段がある。

 ・クルマのインテリアの加飾にコルクを使うのは珍しい。コルクは高級感のある素材ではないからだ。しかし弾力があって触感が優しく、日常生活のなかではお馴染みの素材。「自然体」を問うMX-30の商品コンセプトに相応しいと思えるが、それだけではない。「マツダのルーツは東洋コルク工業。マツダはコルク・メーカーからスタートした」

3.2018年

*クルマ外装、塗らずに貼る フィルムに注目 クルマ外装、塗らずに貼るフィルムに注目

 (日本経済新聞2017/1/5 6:30)

 デンカは車の外装に塗料を塗るのではなく、フィルムを「貼る」手法を提案し始めている。

 引っかき傷への耐性など超えるべきハードルはあるが、車両の軽量化や二酸化炭素(CO2)排出量削減の要請にこ

 たえうる。新たな外装デザインの手法は、成型会社の布施真空(大阪府羽曳野市、三浦高行社長)と開発してきた。

 デンカが屋外の看板用や建物の内装用に製造してきたフッ素系の樹脂フィルムを改良して使う。布施真空が開発した

 成形装置にフィルムと部品を投入。気圧差を利用して、凹凸のある車の表面にフィルムをぴたりとくっつける仕組み

 だ。フィルムを貼るのにかかる時間は15分ほどで、従来のように塗装と乾燥を何度も繰り返す必要はない。

 重ね塗りの途中で何度も乾燥させるボディー塗装は、車両の製造工程のCO2排出量のうち2割を占めるトヨタ自動

 車は2050年に向けた環境対策として、塗装工程のてこ入れを掲げている。環境規制が工法転換をもたらすチャンス

 になりうる。ある2トーンカラーの車種のパーツに、デンカ―布施真空の工法が採用されたのだ

 将来はボディー全体での採用を目指す。遠くない未来に、貼るクルマが街中を走っているかもしれない。

 デンカは16年7月、完成車や部品のメーカーとの取引拡大を目指し、専門組織としてAMS開発推進室を設

 けた。メーカーの要望をくみ取って、素材発の解決策をさぐるのが狙いだ。

 塗装代替フィルムのほか、電磁波の吸収材料やリチウムイオン電池向けの材料などを提案する。現在は

 年300億円程度の自動車向け素材の売上高を、25年に1000億円に増やす構想を描いている。

 素材メーカーでは大手から中堅まで自動車向けの強化を掲げる動きが目立つ。

「伝統を守りつつ最新技術を採用! 滅多に見られないトヨタ・センチュリーの内外装に迫る」
 【桝井注:日本の最高級車センチュリーの内外装を多くの写真入りで紹介。自動
 車の内外装のデザイン、加飾に感心をお持ちの方は、写真を見ながらじっくりと解説を
 読んでいただきたいです。 】
 (電ファミニコゲーマー ニコニコニュース、2018/09/08)。

「年々タイヤのパンクトラブルが増えている理由とは~セルフスタンドの普及など
 で空気圧チェックの回数が減っている~」

 【桝井注:先日、ガソリンを入れに行ったら、勝手に(自主的に)タイヤの空気
 圧チェックをされ、タイヤの劣化、軽いパンクを指摘された。確かに、1つのタイヤの
 空気圧が低く、このタイヤも含め、4つともトレッドがすり減り、サイド部も微小ク
 ラックが見られた。思わぬ出費だが、不幸中の幸いで、タイヤを交換した。この記事は
 たまたまこれに関連するものです。 】
 タイヤのトラブルによる救護要請件数は、年を追うごとに増加してきている(2017年
 が39万1799件(16.96%)。とくに高速道路では、救援依頼内容の第1位が、「タイ
 ヤのパンク、バースト、エアー圧不足」で、全体の34.94%(2017年)を占めてい
 る。どうして、タイヤのパンクのトラブルが増えているのか?
 タイヤのパンクの原因は、1)走行中、タイヤに釘などの異物が刺さる2)タイヤの空
 気圧不足3)タイヤサイドウォールを縁石等にヒットさせ(こすり付けて)傷つけてし
 まった4)タイヤの劣化・寿命5)ホイールのリムの変形、劣化(ホイールもじつは消
 耗品)6)第三者による故意によるもの(いたずら)の6つが考えられるが、近年のパ
 ンク増加の原因として、とくに疑わしいのは、2番のタイヤの空気圧の不足と4番のタ
 イヤの劣化・寿命。
 JAFの実施したアンケートによると、ユーザーの36%が、自分のクルマの指定空気圧を
 知らず、推奨されている毎月1回空気圧チェックを行っている人は、14%に満たないと
 のこと。タイヤの空気圧はきちんと適正値に合わせても、1カ月で約5~10%も自然に
 低下する。空気圧が低下しているとタイヤのたわみ(変形)が大きくなり、高
 速で走れば走るほど、タイヤのたわみによりタイヤが発熱し、トレッド表面のセパレー
 ション(はく離)を起こしたり、最悪の場合、バーストの原因となる。
 もうひとつのタイヤの劣化・寿命も、国民一人あたりのGDPが落ち込んだ影響もあ
 り、タイヤの交換サイクルを伸ばしたり、タイヤそのもののコストカットで品質が……
 だったりという問題が考えられる。いずれにせよ、タイヤは命を乗せているも
 の。定期的な点検・整備と、適切な交換サイクルを守って、パンクなどのトラブルを一
 件でも減らせるようにしたい。 (WEBCARTOP、2018/09/07)。

「石炭・石油で発電した電気を使うEVは、ガソリン車より環境に悪い…CO2は削減されない」
 【桝井注:多くの方が、エコカーとして、電気自動車を注目され、その方向に進
 んでいくと主張され、多くの方がそのように思っておられますが、是非この記事を読ん
 でいただきたいです。 】
 フランスやイギリスが将来的にガソリン車の販売を禁止する方針を発表し、中国もその
 方向で検討している。スウェーデンのボルボは2019年以降に発売する全車種をEV(電
 気自動車)またはHV(ハイブリッド車)にするとし、ルノー・日産自動車連合やフォ
 ルクスワーゲン(VW)もEV比率を大幅に高めるとしている。EV、HV、PHV(プラグ
 インハイブリッド車)などエコカー市場の未来を探るべく、昨年6月にノルウェーで調
 査した京都大学大学院経済学研究科の塩地洋教授に話を聞いた。
 ノルウェーはエコカー比率が世界一高い。なぜ、エコカー比率が高いかといえば、電源
 構成の98%が再生可能エネルギーで、電力コストが安いからだ。なかでも水力発電の
 比率が高く、94%が水力だ。風力が2%、バイオマスが1%、太陽光が1%。再エネ以
 外の2%は天然ガス。
 中国やインドもEV推進と言っているが、第一の目的は排気ガスを減らすことではない
 だろうか。それに、中国やインドでは、CO2はあまり減らないといわれている。イン
 ドは石炭火力が76%、中国でも60%。これに石油火力を足すと、インドは80%、中国
 は70%。化石燃料を燃やして電気をつくって、その電気でクルマを走らせている。
 CO2は減らないし、省エネで考えても効率が悪い。
 EVは再生可能エネルギーでない限り、エネルギーの節約にはならない。石油に関して
 いえば、石油を燃やしてつくった電気を使うよりも、石油をそのまま燃やしてクルマを
 走らせたほうが効率がよい。ノルウェーのような状況は、世界中どの国でも見られない。
 日本は再エネの発電コストがまだ高いといわれているので、なかなかうまくいかないの
 が現状だ。しかし、CO2を減らすというゴールにたどり着く道は一つではない。HVの
 燃費をもっと良くする方法もあるだろうし、それが今までは効果的だった。普通のガソ
 リン車の燃費を良くするのも一つだ。走るクルマをEVのみにするだけが解決策ではな
 い。策はいくつもあって、それを総合的に進めていくべきだ。
 中国やインドのあとを追うのではなく、日本の得意な技術を生かせば良い。例えば、ク
 ルマが走れば走るほど街中の空気がきれいになるような発想があっても良い。
 (ニコニコニュース、2018/06/05)。

「トヨタ自動車、ヴィッツに昼間の歩行者検知を追加搭載」
 トヨタ自動車株式会社は、ヴィッツを一部改良。特別仕様車F“Safety Edition Ⅱ”、特
 別仕様車F“Amie(アミー)”を設定し全国のネッツ店を通じて5月31日に発売した。
 今回の車両改良では、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」において昼
 間の歩行者も検知対象に加えた「プリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼
 カメラ方式)」を採用。また駐車場などでのアクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽
 減に寄与する先進の安全機能「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサ
 ポートブレーキ)」を新たにオプション設定した。
 (Motor Cars、2018/06/04)。

「インライン加飾システムによる成形品の高付加価値化の実現
 (機能性金属成膜とインクジェット加飾による成形品の高付加価値創出) 」

 自動運転支援システム用レーダー等に採用され、需要が急速に増加している機能性金属
 成膜工程を、加飾システム工程内のインラインに組み込み。これに高速・高精細なイン
 クジェット加飾を組み合わせることで、機能性とデザイン性に優れた、これまでにない
 成形品の高付加価値化工法。 また、本システムに使用しているスパッタリング装置
 は、高速枚葉式を採用することで、ハイサイクルでの金属成膜を実現。こちらは金属成
 膜の未来を期待させる装置。  (東芝機械 NEWS、2018/05/07)。

「帝人、耐ガソリン性・成形性を持つバイオプラスチックフィルムを開発 」
 帝人株式会社は、独自のポリマー改質技術と製膜技術を駆使することにより、耐ガソリ
 ン性と成形性を両立し、スマートエントリーシステム用のドアハンドルに対応可能なバ
 イオプラスチック「PLANEXT®」製のフィルムを開発した。
 この新開発のフィルムは、加工メーカーの特殊金属蒸着技術を付加することでクロム<
 メッキに代わる金属メッキ代替フィルムの生産が可能となり、株式会社ホンダロック
 のスマートエントリーシステム用のドアハンドルに採用されている。
 スマートエントリーシステムは、センサーの誤作動防止のためにドアハンドル部分を非
 導電性とする必要があり、導電性のあるクロムメッキをベース樹脂の表面に使用したド
 アハンドルでは実現することができなかった。
 一方、金属蒸着したプラスチックフィルムは非導電性であり、既に金属メッキの代替
 フィルムとして自動車の外装用途に実用されているが、ドアハンドルには耐ガソリン性
 と成形性の両立が求められるため使用されていなかった。
 帝人は自社開発のバイオプラスチック「PLANEXT®」を独自のポリマー改質技術
 で改良することにより、耐ガソリン性と成形性を両立したバイオプラスチック
 「PLANEXT®SN4600」を開発し、量産化に成功した。
 さらに特殊な製膜技術を加えることにより、ドアハンドルを含む自動車外装用途に使用
 可能なフィルムの開発も実現した。
 ちなみにこの「PLANEXT®SN4600」は、植物由来の化合物であるイソソル
 ビドを原料としたバイオプラスチック「PLANEXT®」を改良して開発した
 「PLANEXT®SN4600」を使用しており、「PLANEXT®」の特性であ
 る耐薬品性、透明性、高表面硬度に加え、(1)優れた耐ガソリン性、(2)優れた成
 形性、(3)優れた耐候性を備えている。
 開発したフィルムを使用したドアハンドルは、「3 次元表面加飾技術展2018」株式会
 社宏機製作所のブースで展示された。  (MORTAR Cars、2018/02/15)。

「写真で見る トヨタ「センチュリー」(3代目)のウールファブリック仕様「瑞響」
 トヨタ自動車が6月22日に21年ぶりにフルモデルチェンジした「センチュリー」発売
 した。これまでのV型12気筒5.0リッターエンジンからV型8気筒5.0リッターエンジン
 にモーターを組み合わせるハイブリッドモデルへとパワートレーンを変更。従来からの
 特徴となる「匠の技」「高品質のモノづくり」を継承するとともに、ショーファーカー
 としてふさわしい快適装備が与えられた。また、先進の安全性能として「Toyota
 Safety Sense」を新搭載。
 エクステリアでは、フロントグリルの「七宝文様」や、工匠が金型を約1か月半かけて
 手で彫り込み、躍動する翼のうねりや繊細な羽毛の表情を描き出したフロントセンター
 の鳳凰エンブレムなどにより、伝統を品格を守りながらも華やかさを演出。
 インテリアでは、上質でキメの細かい柾目調のタモ木を採用した本杢(ほんもく)加飾
 を用いたほか、居室の天井の中央部を1段高く凹ませる「折り上げ天井様式」で華やか
 でゆとりある空間を演出。さらに、天井には「紗綾形(さやがた)崩し柄」の織物をあ
 しらうことで後席の格の高さを表現した。
 シート表皮は、伸縮性に優れ、上質な肌触りの高級ウールを使用したウールファブリッ
 ク仕様の「瑞響」(ずいきょう)と、本革の中でも傷のない部分だけを厳選し、熟練の
 匠による丹念ななめしと特殊加工によって極上の柔らかさを実現したというメーカーオ
 プションの本革仕様「極美革」(きわみがわ)の2種類を設定。
 その他の部品にも、本革、本杢、ファブリックをふんだんに使用している。 (Car Watch、2018/08/15)。

 

「ミリ波レーダー対応エンブレムの製造を自動化、東芝機械エンジニアリング 」
 高い外観品質と機能を両立させたこのミリ波レーダー対応エンブレムを自動的に造るシ
 ステム「インライン加飾システム」を開発した。(日経XTEC、2018/08/06)。

「トヨタ車体、内装品の新加飾素材開発 PPと木粉の複合材 」
 ポリプロピレン(PP)に木粉を補強繊維として混合した複合材料を使い、内装品向け
 に意匠性を高めた素材「加飾TABWD(タブウッド)」を開発した。幅広いカラーバ
 リエーションや風合い、環境意識などの特徴を生かして自動車関連メーカーに提案す
 る。同社は木粉を活用した複合材料のタブウッドの事業育成を進めており、加飾により
 採用の対象範囲を広げる。 (日刊工業新聞、2018/07/16)。

「電動車は終わる、テスラ株非公開化の一因か 米燃費規制緩和の衝撃」 (日経X-TE, 2018/08/22)
 米政府が決められる燃費規制を緩和することに加えて、カリフォルニア州独自のZEV
(Zero Emission)規制の撤廃を提案した。2021年モデル(2020年発売)の車両から
 適用する。
 ハイブリッド車(HEV)を中心とした電動車両は米国で普及せず、「死ぬ」だろう。電
 動車両の終わりの始まりだ。米国にとどまらず、世界で盛り上がる「EV(電気自動
 車)バブル」も弾けるかもしれない。

 

「10万台の車が「下水から作った水素」で走る日」 (東洋経済, 2018/08/23)
 「究極のクリーンエネルギー」ともいわれる水素だが、製造する過程でCO2が発生し
 てしまうようでは「真のエコ」とはいえない。
 下水汚泥や家畜の糞尿など、廃棄物系バイオマスを発酵させて生ずるバイオガス(主成
 分はメタンガスと炭酸ガス)からメタンガスを精製。そのメタンガスから水素を製造す
 ることができる。
 なかでも、都市型バイオマス集積所ともいえる下水処理場で発生するバイオガスを原料
 とした水素製造が注目されている。
 三菱化工機・福岡市・九州大学・豊田通商の4者共同研究体、神鋼環境ソリューショ
 ン・日本下水道事業団・富士市の3者共同研究体等で実証テストが行われている。  

「旭化成、川下に向かう変革者に 米自動車シート材メーカー買収へ 」
 米自動車シート材大手、セージ・オートモーティブ・インテリアズを買収。自動車のあり方が変わる中で
カーシートなどの主要部材も大きくその役割や機能が変わるとみられる(日本経済新聞、2018/07/19)。

「NISSHA、クルマが開く未来 新製法タッチパネル、エンボス加飾フィルムと発泡樹脂を組み合せ軽量、
 質感高い内装材開発」
(日経X TCH、2018/04/09)。

「BMW、先進的で存在感のあるデザインとなった新型EV「i3」(Car Watch、2018/01/15)。
 リアバンパーに存在感のあるマット・クローム加飾、ボディサイドに、
 フロントのピラーからルーフに沿って滑らかな曲線を描くシルバーの加飾。
 インパネ周りは解説されていないが新規な素材、デザイン。

(3)2017年

「トヨタ・プリウス誕生20周年記念車が12月下旬までの期間限定で発売。
 同時に全車でPHV用11.6インチナビが選べるように!」
(Mortor Fun、2017/11/11)

「トヨタ・カローラがより洗練されたデザインに。「トヨタセーフティセンスC」を全車標準装備!」
 (Mortor Fun、2017/10/18)

「空気不要のタイヤ、時速120kmでの走行が可能に」

「東洋ゴム、エアレスタイヤ最新モデル「ノアイア」を公開…試乗で体感したクルマの近未来」

  (Espons, 2017/09/11)

「児玉化が後場急騰、三次元加飾工法による新製品がトヨタ「カムリ」に採用」
 (みんなの株式、2017/07/20)

「【人テク2017名古屋】トヨタ紡織・高耐衝撃プラスチック/レクサスLC用シート&ドアトリム 」
  (Motor Fun Tech, 2017/07/17)

「山手線E235系に世界初の技術、ステンレス車に透明フィルム」(2017/05/01)

 スリーエム ジャパンの発表によれば、E235系のステンレス製車体に貼って使用できる透明フィルムの技

  術が世界初。

「20年後に実現していそうな自動車技術」(2017/01/29)自動走行が実現し、インターネットに
 常につながっている、ステアリングホイールがオプション、室内は軽量でソフトな素材により、
 触り心地ががなめらかになり、重量も軽くなる。いろの選択肢も増える。さらに、補修パーツも
 3Dプリンターで作れるようになる。

「トヨタ、「ヴィッツ」にハイブリッドモデルを追加。内装加飾をブラックに統一」(2017/01/13)

(3)2016年

「チョコット能増”に限界が出始めた富士重の群馬製作所」(2016/12/07)

「スズキスペーシアの新モデル。インテリアは、ブラックを基調にして随所にチタンシルバー
 の加飾」
(
2016/12/27)

「チョコット能増”に限界が出始めた富士重の群馬製作所」(2016/12/07)

「BASF、自動車塗装の工程統合化でCO2排出量を削減」(2016/12/07)

「【トヨタC-HR試乗】「大人の空間」がテーマの内装。細部に宿るこだわりとは」(2016/11/18)

「本田ブリード新型、ナチュラルな木目模様」(2016/11/01)

「ダイハツムーブキャンパスの内装」(2016/10/23)

「スバル特別仕様車内装」(2016/10/04)

「トヨタ、生活に喜びと楽しさを与える軽自動車「ピクシス ジョイ」登場!」(2016/09/02)

「豊田合成、加飾成形品の製造方法 (JP 2016-145052 A 2016.8.12)」(2016/08/14)

「やわらカーな超小型EV ベンチャーと素材大手で試作」(2016/05/25)

「使えるクルマの軽量化技術」(2016/04/01)

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